2014年2月15日開催、2013年度・第5回(通算53回)「集い」報告書


2014年2月15日開催、2013年度・第5回(通算53回)「集い」報告書
  普天間基地の「辺野古移設」について、名護市民は明確に「移設反対」との意思を示しました。 また、「辺野古埋め立て」については、これまでも「オール沖縄」で反対の意思表示がなされてききたところです。それにも拘わらず、民意に背いても日米政府は予定通りに基地移設を進める方針です。

  憲法改悪、解釈改憲による集団的自衛権の容認を始めとして、秘密保護法、原発推進、武器輸出の緩和、教育委員制度の見直し等々、「現憲法」を貫く基本理念が骨抜きにされつつあります。

  ビデオ視聴後の意見交換はいつもより活発でしたし、感想文をたくさん提出いただいたのも、右傾化に対するご参加の皆様方の強いご懸念の表れであったものと考えます。

  一体この国が何処へ向かおうとしているのか、このまま進んで本当に大丈夫なのかとの不安の声 や、日米安保条約、日米地位協定についての疑問の声が上がりました。 先の大戦が残した貴重な歴史教訓を無駄にすることなく、憲法改悪に繋がる動きを食い止めるために一人ひとりが真剣に考え,身近なことから行動に移すことの必要性を思う「集い」でした。

感想文を要約して以下に記載します。

1) 名護市民が「ダメ」という基地建設を進めるというが、民主主義はどこにあるのでしょうか。 もう一度無人島とかの建設地を探してはどうでしょうか。

2) 沖縄の基地をなくしていくのは当然としても、その基地を日本中に増やすのか。自衛隊の基地を米軍基地にするのか。日本から米軍基地をなくすという発想に立たなければ何も変わらないと思う。基地を受け入れないのは地域エゴだと考える人がかなり存在するのではと心配だが、日本はアメリカの植民地ではないはずだ。

3) 日本がアメリカを必要としないのは私たちが「九条」を持っているからだと思う。武器よりも強い。沖縄に要らない基地は日本中どこにも要らない。

4) 沖縄の基地を語るとき、同情はしながらも、どこか他人事、よそ事としてはいないか。  安保条約を廃棄する運動は根気強く続けていくべきことは当然だとしても、沖縄の基地負担を軽減もしくはゼロにしようと思うのであれば、安保が存在する以上は本土も最低限の基地 負担を考えてよいのではないか。基地問題と「廃棄物処理場」の懸案も同じ問題だと思う。

5) なぜ武力を誇示するのか。仲良くなる活動を誇示する世の中にならないのか。
6) 世界から武器によって命を落とす子供たちをなくしたい。経済交流、文化交流で友好関係を拡げていきたい。
7) 日米安保条約を破棄したい。

8) 歴史に学ぶことが必要だと痛感します。
9) 日本の真の独立は安保条約ではなく、日本国憲法を守り抜くことだと思います。 今日のビデオは「国の立場」からの説明のようにとれました。
10) 沖縄の人々と連帯し、全国から基地反対の意思を発進することが必要だと思います。

11) 米国に対する日本政府の対応は相変わらず弱腰だと感じます。
12)アメリカ=善、反米=悪という色眼鏡を外してフラットな目で世の中を見る必要がある。 21世紀に入って尚、軍事同盟が基軸という発想は時代錯誤ではないだろうか。

事務局への要望
1) 今後も「秘密保護法」「憲法改正」の問題について学習会を開催して欲しい
2) 日米地協定とは何なのか、ドイツと米国の地位協定との違いを知りたい。
3) 「大村市九条の会」としてNHK籾井会長、百田尚樹、長谷川三千子氏の罷免を要求して欲しい。

  今回の「集い」で2013年度の活動を終了しますが、「憲法に関する報道記事」などの更新は随時続けます。来年度もご支援の程宜しくお願い申し上げます。2014年2月18日 「大村市九条の会」 事務局

(掲載日:2014年2月18日)