2015年8月30日実施、「8・30 戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動」報告


 「大村市九条の会」は平和を願う団体・一般市民と共に「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動」に呼応、大村集会に参加しました。この日の集会には、党派を超えた市民約150名が参加。14時、15時、15時55分の3回、「戦争法案反対」への強い思いを込めて声を挙げました。 まず、集会は「戦争法案、絶対反対!」のコールからスタート。

 リレートークでは、現役の高校教師が「戦時中は『お国のために死んで来い』と教え子を戦場に送りだした。今、自分たちは絶対に子どもたちを戦場に送らない。戦場に送り出すために、教えているわけではない」と力強く訴えました。 また、戦争体験者は、戦中、戦後の経験を通して「戦争をくり返してはならない」との熱い思いを語り、87歳の女性I氏は「戦争は止めよう」と渾身の思いを込めて、振り絞るように「平和の鐘を鳴らそう」を熱唱されました。

 40分の集会では、参加者が次々に手を上げ、リレートークと「若者を戦争に送りません」等のコールを行いました。  その後、80名程がプラカードを掲げてアーケード内をデモ行進。市民交流プラザ前で2回目の15時コール。次いで同プラザ内での中川拓弁護士が講師を務める学習会に40名程が参加。「集団的自衛権」の問題点についての理解を深めました。

 学習会終了後、15:55分を期してプラザ前で最後のコールを行い、予定したスケジュールを予想以上の盛り上がりをみせて終了しました。  尚、一般市民の皆様との摩擦はもとより、苦情が寄せられることもなくもなく無事終了できたことも何よりでした。

  約1か月前に「くらしと平和を考える会」を立ち上げたお一人は「安倍政権の横暴に腹が立ち、『何かしなくては』と会を作ったが、どういう行動をしたら良いのか分からなかった。今回は、実行委員会に参加させていただいてとても良かった。これからも、ぜひ一緒に力を合わせて運動を続けていきたい」と感想を語りました。

 参加者の中からも「これで終わりにしないで。これからも今日のような運動をぜひ企画してほしい」との声を受けて、「8.30全国100万人大行動 大村集会実行委員会」では活動を継続し、戦争法案の廃案に向けてさらに運動を広げていく予定です。手始めに、実行委員会では「参議院での60日ルールの適用及び強行採決を行わないことを求める意見書の提出を求める請願」を9月4日から開会される大村市議会に提出します。

  集会でのカンパは、約24,000円。9月議会提出の請願署名25名分が集まりました。実行委員会では、委員会審議での趣旨説明前日まで署名を集め、議会へ提出する予定です。

  尚、国会包囲12万人。県内参加者は主催者発表で、長ア市は800人、諌早73人、大村150人、佐世保140人、島原350人、川棚30人、五島50人、平戸30人。県内1623人とこれまでにない数に上る抗議集会でした。

参加者の感想
 市民活動不毛の地と言われる大村市で、あれだけの人数の「積極的平和行動」は快挙でした。 アピールの話し手も、主催団体の「仕込み」が全く感じられない自由な言葉や歌で、その素朴さに感激しました。 虹色の団扇は国会前にも、たくさんの人が持っていて大村市の150人が国会前の12万人と共同行動できた証にもなったのではないでしょうか。

 しかし自己満足に浸ってばかりはいられません。 報道によると、すでに9月11日に強行採決と60日ルールの予定が織り込まれています。 あと10日間、何が出来るか考えて行動するしかありません。 また、この悪法が可決されたからといっても諦めず次の「積極的平和行動」を編み出さねばなりません。

 それからコールの言葉や話し言葉や発音などは若いシールズに学ぶものがあると感じました。 悪法が成立して最初に戦地に向かわされるのは大村を始めとする全国の若い自衛官の皆さんです。 大村市民94,529人 40,928世帯の全てが自衛隊と何らかの係わりがあると言えます。 大村市九条の会、その他の平和団体には、「自衛隊員の命を守る」事を最後まであきらめず、愛国的活動の 継続を期待します。(C・T氏:男性)

以下は参加いただいた方から寄せられた声を要約したものです。(順不同)
*初めて、このような集会に参加したが、大変よかった。これからも続けてもらいたい。
*市民が、市民の立場から思いを発言するという取り組み(リレートーク)が非常に良かった。これが民主主義だと思った。
*3回の「戦争反対!」コールができ、全国が同じ思いの仲間と繋がっているのだ!と感じました。
*が集まること、それこそが力だと思いました。

事務局より
 予想をはるかに超える参加者でした。 仕事や用事で都合が付かずに参加できなかった人も大勢おられたはずです。「安全保障関連法案(戦争法案)」に危惧を抱き、「反対」の声を挙げたい人たちの多さを推し量れる集会でした。

 国会の会期は残り4週間。まさにたたかいは正念場です! そうした中で新しい動きが始まっています。与党公明党の支持母体である「創価学会」の会員の中からも立党の原点である「平和の党」への回帰を求め、「安全保障関連法案」に対する批判・疑問・反対の声が上がり始めています。

 また、広島県庄原市、三次市で自民党県議や市議らの呼びかけで「ストップ・ザ・安保法制 庄原市民の会」や「廃案」を訴える「安保法案反対三次議員連盟」が発足と報じています。

  「総がかり行動」への参加者数の多さに加え、こうした身内からの批判の拡がりに政府与党は相当に動揺していると思います。こうした動きが全国に波及すれば「戦争法案」を巡る力関係が劇的に変化する潮目になるはずです。 皆さん、「戦争法案」の廃案と、立憲主義を無視する安倍政権退陣に向けて頑張りましょう!!
 


(掲載日:2015年9月2日)