憲法改正および憲法に深く係わる報道(2015年8月分) <参考資料>


掲載日:2015年9月3日

憲法改正および憲法に深く係わる報道(2015年8月分) <参考資料>
主に「NHKニュース」、「朝日新聞」の見出しを備忘録としてまとめたものです。今後ともご活用いただければ幸いです。

安倍政権関連
米NASA、日本も盗聴:ウィキリークスによると2007年以降、政府や日銀の電話を盗聴。(8月1日)
磯崎首総補佐官 参考人招致:公明の荒木精寛参院政策審議会長が磯崎発言は「看過できぬ」と批判。(8月3日)
磯崎補佐官、辞任を拒否:参考人招致された参院特別委で「法的安定性」発言を撤回し、陳謝。(8月3日)

非人道兵器の輸送も可能に:戦争法案にはクラスター爆弾、劣化ウラン弾の輸送も排除されないと判明。(8月3日)
中国は脅威ではない:岸田外相は参院特別委で質問に対し、「政府は中国を脅威とみなしていない」と、また中谷防衛相が戦争法案で「核兵器輸送排除しない」ことを認める。(8月5日)
広島 被爆70年:平和祈念式典で首相は1994年以後の挨拶で初めて「非核三原則」に触れず。(8月6日)

平和継承 危ぶむ長崎:長崎平和宣言で安保法案「懸念」表明。また「非核兵器地帯の傘」求める。(8月9日)
首相「非核三原則」に言及:広島における挨拶で「非核三原則」に触れなかったとの批判を受けたもの。(8月9日)
歴代5首相が苦言:細川、羽田、村山、鳩山、菅5氏がそれぞれ「安保法案は廃棄すべき」だと提言。(8月11日)

自衛隊内部資料巡り紛糾:自衛隊内部資料によると法案成立を前提とした運用が明らかに。審議は中断し、結局散会に。憲法が日米同盟に従属するかのようだと批判の声。(8月11日)
戦後70年 安倍談話:「お詫び」「侵略」に言及も、「間接」「引用」表現が目立ち、自身の言葉なし。(8月14日)
 **北岡伸一座長代理は安倍談話を評価しつつ、「侵略、一人称で言って欲しかった」と感想。(8月31日)
内閣支持4割切る:時事通信の世論調査によると、内閣支持率4割切る。「戦争法案」に反対は53%。(8月15日)

靖国に3閣僚参拝:高市、山谷、有村各大臣が参拝。首相は「私費」による「玉串料」を奉納。(8月15日)
 **天皇陛下のお言葉が従来と大きく違い、「深い反省」などの言葉が盛り込まれたものとなる。
 **国会議員161人参拝:議員本人は67人。自民57人、民主3人、維新4人、次世代2人無所属1人。

自衛隊統幕幹部の内部文書:防衛省は中谷防衛相の指示で作成した内部文書の存在を認める。(8月17日)
戦後談話「評価」40%:朝日新聞社の調査で内閣支持率は横ばいの38%。「評価しない」は31%。(8月24日)
邦人乗船「条件ではない」:集団的自衛権行使の判断基準ではなく、「判断要素」の一つと認める。(8月26日)

自民党総裁選:来月8日告示、23日投開票。立候補予定の対抗馬なく首相の無投票再選が強まる。(8月27日)
怒りの包囲:国会議事堂周辺で戦争法案に「反対」12万人の声。全国で数百ケ所、数十万人が参加。(8月30日)

沖縄関連
新基地作業1ヶ月停止:国は海上掘削などの作業を9月9日までの1ヶ月全面停止することを表明。(8月4日)
新基地反対 島ぐるみ:「沖縄建白書実現会議」が浦添市でも結成。沖縄全11市で誕生となる。(8月4日)
首相、知事と会見:沖縄側は年間3000億円台の確保を求め、「最大限努力していく」と応える。(8月7日)

ヘリ着艦失敗:
対テロ訓練中の米軍ヘリに陸自特殊部隊員2人が同乗。日常的な参加が明らかに。(8月12日)
防衛費 4年連続増:概算要求で過去最大の5兆911億円を計上。宇宙空間監視システム盛り込む。(8月20日)
対馬丸撃沈:1944年8月22日、魚雷攻撃受けて沈没。児童783人を含む1484人が犠牲。(8月22日)

辺野古作業中断延長:台風15号の影響で作業工程が遅れて9月9日の期限が延長される可能性。(8月25日)
辺野古 潜水調査開始:立ち入り禁止区域内のサンゴ礁や岩礁の損傷状況の確認の潜水調査開始。(8月31日)

教育関連
高校必須科目に「公共」「歴史総合」(仮称):18歳選挙権受けて文科省は22年度をめどにと公表。(8月5日)
八重山の教科書 育鵬社に:昨年、採択地区から分離した竹富町は公民に教育出版を選ぶ。(8月17日)

「教員に罰則」に民主反対:18歳選挙権に伴う主権者教育を巡り「罰則規定盛り込みに」に反対。(8月20日)
育鵬社教科書を変更:愛媛県今治市は来年度から東京書籍版に変更。以前は扶桑社、育鵬社版。(8月28日)

上記以外の重要事項
安保法案への不安:長崎市長が9日の平和宣言に「平和への理念が揺らいでいる」との文言を検討。(8月1日)
環太平洋経済連携協定(TPP)合意見送り:大筋合意できず8月末までに再会合の方向で一致。(8月2日)
原発避難計画 半数どまり:全国の原発の30キロ圏にある医療機関と社会福祉施設の計画進まず。(8月3日)

佐賀空港 軍事利用ノー:
県実行委はオスプレイ配置撤回を求めて防衛省など10省庁と交渉。(8月3日)
米次官が広島・長崎平和式典に出席:「核軍縮のキーパーソン」とされる次官レベルの派遣は初めて。(8月3日)
川内再稼働反対:「川内を原発再稼働の突破口にさせない」と2000人が鹿児島集会で抗議の声。(8月11日)

川内原発1号機 きょう再稼働:九電は世論無視し再稼働を強行。最悪の「安全神話」復活。(8月11日)
旧日本軍731部隊展示施設:黒竜江首都ハルピンで、残虐行為の歴史刻む「新資料館」開幕。(8月15日)
村長先頭に「村デモ」:長野県・中川村の曽我逸郎村長が「戦争法案ノー」のデモの先頭に立つ。(8月16日)

「反対派」と勉強会:公明の支持母体・創価学会の有志が法案を「違憲」とする憲法学者を招いて学習。(8月22日)
戦争法案は廃案に:法曹界・学者300人一斉行動。違憲であり真理と正義に反すると廃案を訴え。(8月26日)
橋下氏、維新離党表明:橋下、松井両顧問の離党で結党以来1年弱で事実上の分裂状態に。(8月27日)

ヘイトスピーチ禁止見送り:
「表現の自由」で与野党に溝。日本では法整備の遅れがこれからの課題。(8月27日)
安保「反対」動く学会員:与党公明党の支持母体で「異変」。「平和の党」の原点回帰をもとめる声。(8月28日)
新国立 新たな整備計画:総工費の上限を1550億円とするも、当初案の1300億円を超える。(8月28日)

橋下氏、新党結成へ:「大阪維新の会」の全体会議で「国政政党」への道筋を年内にとの方針を表明。(8月28日)
民主・維新が協議機関:岡田、松野氏が会談。国会閉会後に合流を含む野党結集を視野にすり合わせ。(8月31日)
川内原発1号機フル稼働:問題なければ10日に営業運転。2号機も11中旬の営業運転を目指す。(8月31日)

心に留め置きたい言葉 (第13回)  
**「平和への道はない 平和こそが道なのだ」
    マハトマ・ガンジー (1869〜1948 インドの独立運動家)

** 「積極的平和主義」とは「貧困や差別といった構造的な暴力のない状態」
     ヨハン・ガルトゥング博士(「積極的平和主義」の提案者。ノルウェーの平和学者)

2015年9月3日  大村市九条の会 事務局