2016年5月15日開催、2016年度・第1回(通算66回)「集い」報告書

1 日時:5月15日(日) 14:00〜16:00
会場:男女参画共同センター 第1会議室(3F)
内容:ビデオ視聴 ドキュメント 記念特集
      戦前から戦後へ 1部(45分)2部(30分)
街宣行進 (会場からコレモ前まで。自由参加です)

 人気キャスター、岸井成格、国谷裕子、古館伊知郎各氏が降番。最近の政府の報道機関への介入が原因ではとの疑惑が浮かびました。 とりわけ高市総務相の「停波」発言が局側に萎縮させ兼ねず、「報道の自由」が脅かされる状況が危惧される中、戦前の「思想統制」を取り上げたドキュメントを取り上げました。

 諫早での大きなイベントと重なったためでしょうか、10名というこれまでの「集い」では一番少ない参加者だったのが残念でした。 5人方から寄せられた感想文をご紹介して「集い」報告と致します。(順不同)

1、タイムリーな内容でした。メディアの目的は単にユーザーのニーズに応えるだけで良いのか? メディアは社会進歩(基本的の擁護・発展―自由と民主主義)に資する視点を失ったら、自らの自殺行為になるのではないか。そうならないためには、ジャーナリストの良心に依存するのではなく、そのための独立した組織の再構築が必要だと感じた。  

2、1部の日本の放送の歴史は興味深いものでしたが、2部は最先端情報社会を取り上げたものでまったく理解できませんでした。時代が進んでいるのは分かりますが、勿体ない時間でした。

3、1部は非常に良かったと思います。正に歴史が繰り返されようとしている現在、大勢の人に見て欲しいので再度の上映機会を希望します。

4、マスコミ、メディアで流れる「自己責任」という言葉。格差拡大。正社員と派遣社員。生活保護受給者パッシング。人種差別など、弱者同士にくさびを打ち込み対立を煽るテレビ報道は目に余る。若者の負担が大変だから年金を減らすと言うが、若いころからコツコツと税金を納めてきた。老後は国が生活を保障するのは当たり前。税金を軍拡や不要不急の大型公共事業に使い過ぎている。

 福島の震災後の復興には個人への支払いはなく、熊本・大分に対しても必要とされるところに手が届いていないのが現状。マスコミはボランティアを呼びかけるだけで具体的提案がない。

5、人は教育で変えられると良く聞きますが、放送について世間一般は気付いていないようです。文字離れが言われる今、放送で人が変えられていくことの危険さと、放送形態の進化や世の中の変化を正しく見る目を鍛えることの大切さをしみじみと再確認しました。

事務局より

 寄せられた感想文の鋭い指摘に驚きました。事務局も更に緊張感を持って「集い」内容の厳選に注意を払いたいと思います。 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動との兼ね合いで次回「集い」については白紙です。改めてご案内致します。

 お詫び 会場の写真撮影を失念してしまいました。お許しください。

(掲載日:2016年5月22日)