2017年 3.18「市民と野党 ガチトーク!おおむら」 (報告書)


掲載日:2017年4月3日


 3.18「市民と野党 ガチトーク!おおむら」 
(報告書)

日 時 2017年3月18日(土)14時〜16時
場 所 大村市 総合福祉センター 1階大会議室
主 催 安保法制廃止と立憲主義の回復を求める長崎市民連合
共 催 大村地区労働組合会議(議長 岩崎 等) 9条壊すな!大村地区総がかり行動実行委員会(代表 谷川成昭)

<出席>
*民進党長崎県本部幹事長    渡辺 敏勝さん (長崎県議会議員)
*共産党長崎県委員会副委員長 堀江 ひとみさん(長崎県議会議員)
*社民党長崎県連合代表     吉村 庄二さん (長崎県議会議員)
*自由党長崎県連合代表     末次 精一さん(元長崎県議会議員)

尚、以下は「集会」に参加された川瀬正博氏の報告書の一部をご本人の了解を得て引用したものです。

 3月18日、大村市総合福祉センターにおいて、長崎市民連合主催、市民と野党ガチトーク大村実行委員会(大村地区労・9条壊すな!大村総がかり行動実行委員会)の共催による『市民と野党 ガチトーク!おおむら』集会が開催されました。来る解散総選挙に向けて、新年早々の1月9日に長崎県内1〜4区の野党共闘を促そうと市民団体「長崎市民連合」が長崎市で開催した第1回に次いで、大村市(第3区)での開催となりました。約130人が参加した長崎市に引けをとらない113名の多くの市民が集まり、大きな盛り上がりを示しました。

  民進党、共産党、社民党、自由党の長崎県組織からそれぞれの代表者が勢ぞろいし、Mさん(長崎市民連合)とTさん(総がかり行動大村地区実行委員会)両氏の司会進行により、*4野党の違いを強調するのではなく、可能な限り一致点を拡げて行こう!との趣旨で、*「今の政治に言いたいこと」、「困っていること」、「野党に期待していること」、「長崎県をこうしてほしい」など、市民の質問・意見・要望に対し、4野党が答えるという意見交流となりました。

  4野党の自己紹介で始まった集会の序盤は、先ずは大村市の印象やプレミアムフライデーの過ごし方、バレンタインデーでのチョコプレゼント、特技、好きな食べ物、尊敬する人物および政治を志したきっかけなど、普段の演説会とは違った主催者が趣向をこらしたフリーで気楽な質問とトークで始まり、4野党の代表と参加者との緊張感が和らいだ雰囲気が醸成されました。

  2時間にわたり主催者が準備した政策課題、会場からメモ用紙で出された質問や意見などに対して、それぞれの政党の代表による3分間の短い時間にわかりやすい答弁が行われ、会場からも拍手が起きる場面が多く非常に盛り上がりました。 その中から次期衆議院選挙の「野党共闘について」の回答について報告します。

*(民進)
  昨年7月の参院選は西岡秀子さんの取り組みにお礼を申し上げる。結果は残念だったが、市民連合と政策協定を結んで取り組んだ。衆院選は野党共闘の呼び方ではなく、野党連携という形で調整している。長崎3、4区は民進党と自由党の公党間で末次精一さんが3区に回り、宮島大典さんが4区のバーターで調整がついた。あとの(1〜2区)野党との関係は中央の公党との動きを注視しながら、地元で協議をしていきたい。

*(共産)

 衆院選でどうするか。野党共闘で地域様々な形で取り組むことになるが、参院選のように必ずしも我が党の候補者を下すということでもない。いま水面下で協議中である。安倍政権を倒すとの立場・1点で力を合わせて、1〜4区をどうするか、真摯に討議をしていきたい。衆院選が始まるまでには何とかしたい。

*(社民)

 
参院選は市民連合と共同候補でやったが、中央と地方の思惑に地域差があった。安倍一強・暴走政治、自公政権を倒すことを第一義、焦点にあてることだ。政党である以上は、政策の齟齬や違いなどあるとは思うが、そういうことを言っている時代ではない。思ったどおりに進んではいないが、1つの共通目標実現に向かっていくことを大事にしたい。

*(自由)

 
数合わせや野合はだめであり、大局的判断が必要だ。今の政治では日本が埋没・沈む。安倍政治は中央と大企業最優先、中央と地方の格差や実質賃金が下がるなど、ほんの一部の政治を進めている。また、憲法前文に反する安保政策を取っており、だからこそ野党共闘の力で安倍自民党を倒すことしかない。2大政党・勢力が政権交代のできる国民本来の政治、健全な議会政治実現をめざし、野党共闘を訴える必要がある。長崎3区もその考えがベースで、民進党と共闘が成立した。大村の発展が長崎の発展につながるということが信念である。

閉会挨拶-----岩崎等さん(ガチトーク大村地区実行委員会・大村地区労議長)
 大村で初めて9条の会や地区労、市民としての取り組み、何人集めきるのか心配したが、こんなに多くの市民の皆様に集まっていただいた。安倍政治への不満や怒りの結集と安倍政権打倒をめざし、昨年の参院選から前進させる野党共闘を実現したいと思う。今日の集会を足掛かりにして政治を変えるために、市民団体、労組、野党の皆さんと協力をしながら前進させよう!

 以上、約2時間に及んだ「市民と野党共闘」の集会は盛会裏に終了しました。

「大村市九条の会」事務局としての感想
 次期衆院選での「野党共闘」については、安倍政権を早期退陣に追い込む!ということが再確認されたことが大きな成果でした。 一方で、具体的な政策や進め方については、今なお民進党が中央の「連携」方針の域を出ず、共・社・自3野党の「共闘」を目指す姿勢とは温度差が感じられ、先の参院選挙の轍を踏みはしないかとの危惧が残りました。

 事実、長崎3区・4区で共産、社民を除いて、民進党と自由党の選挙バーター(交換)が先行したことに今後の共闘が「連携」にとどまりはしないかとの不安が残りました。 今回の「催し」が 野党の顔合わせ・心合わせにとどまらず、国民が求める自公政権と対峙するような、一致できる共通政策をもっと拡げる運動が私たちに求められています。

 憲法、安保、核兵器、原発再稼働、沖縄の基地移設、消費税増税、社会保障および森友学園事件・教育勅語復活の動きなどなど、安倍首相の改憲策動と米国追随、民意に背を向ける政治の私物化によって多くの反動政治が強行されています。戦争法廃止や立憲主義を取り戻すことを基本に、今こそ対立軸を示す野党共闘が望まれます。 「大村市九条の会」は今後とも「護憲」の旗を高く掲げて活動して参ります。 今後ともお力添え、ご支援宜しくお願い致します。

 *集会終了後は、会場から大村駅前バスターミナルまで参加者の一部約30人でデモ行進を行い、「野党は共闘!」「戦争法廃止!」「9条を壊すな!「安倍首相は早期退陣」などと、力強いシュプレヒコールで市民に訴えて歩きました。

2017年4月3日    編集「大村市九条の会」谷川