ノート、その18

9月15日「大村市九条の会」主催の「九条を守る集い」の報告
 参加者数はこれまでの「集い」と比べ21名と少なめではありましたが、DVDアニメ「誇り」鑑賞後の意見交換会は盛り上がりました。
 
 感想・意見を3つご紹介致します。
(1)映画には観る人に訴える主題が必要だが、少し物足りなさを感じた。 国家と個人のあり方についてもう少し訴える提起があっても良かったのではないか。

(2)オブラートに包まれたような表現で、そこに一つの落とし穴があったのでは。最後に自分が騙されたと気づいたほどなので、中学生が観たら誤解するのではと心配だ。

(3)『軍隊のない国が武力で攻め込まれたらどうするのか』という質問がありましたが、軍隊があるから攻められる可能性が高くなるとか、軍隊は住民を守らないとか、攻め込まれたら逃げればよいとかでは答えにならないと思います。 私の答えは『がまんする、それから口でがんばる』です。これは90歳を超え て聖路加病院で医師を続けられている日野原重明先生が新聞に書かれていたとです。武力で攻められたら死者や怪我人がでることは当然のことですが、それについては我慢するのです。

 又、攻め込もうとする敵と交渉することはもちろんのことで、世界中に知らせ て外交交渉で解決をめざすのです。これが口でがんばることです。9条を守ると いうことは武力を使う敵に対しても武力は使わないということで、強い覚悟がいります。日野原さんの考え方に感心しましたので、内容はよく覚えています。

 
自国に軍隊があろうとなかろうと、先制攻撃を受ければ住民が被害をこうむります。自国の軍隊があれば反撃するチャンスはあるでしょうが、実際に住民のために軍隊が戦うかどうかはわからないことです。むしろ強大な敵を前にした場合、自国民という理由だけで見ず知らずの住民のために、命をかけて戦ってくれるとはとても思えません。みなさんの意見を聞くことは参考になりますので、これからもできるだけ参加 したいと思います。

(その他にもこのような「集い」開催の大切さについてのご感想もありました)

 次回の「集い」は「大村市九条の会」設立3周年記念企画として、核廃絶を訴える「高校生一万人署名」運動を10年続けてこられ、今年も「高校生平和大使」としてジュネーブの欧州国連本部軍縮会議におもむき、「核廃絶賛同署名」を届けられた皆さん方を招いての「報告会」および「署名活動」を予定しております。

日時、会場以外の詳細はこれから詰めて行き、改めてご案内申し上げます。
 日時:10月28日(日) 午後13:00〜17:00の間で予定
 会場: 大村コミセン 大会議室(1F)


(掲載日:2007年9月22日)