2018年 新年のご挨拶


掲載日:2018年1月15日

 「九条の会」をご支持くださる全国の皆様方へ
 「護憲」に向けた新たな決意を抱き、新しい年をお迎えのことと存じます。 2018年1月15日


 総選挙の結果、いよいよ「憲法改正発議」と、その先に待つ「国民投票」が現実味を帯びてきました。 改憲活動の中心的存在「国民会議」を代表する論客、S女史は日々全国で平和運動を展開する「九条の会」に負ける訳にはいかないと檄を飛ばしました。

 幸いなことに、昨年末の世論調査で国民の七割程度は改正を望んではいないことが明らかになっていますが、改憲派は莫大な資金を投じ、メディアを始めあらゆる媒体を通し、「改憲」の必要性を言葉巧みに国民に働き掛けるはずです。お正月にドキュメント「すべての政府は嘘をつく」が再放送されました。

 このドキュメント映画は、フリーのジャーナリストたちの取材を通して、「権力者が平気で嘘をつく事実」を暴くもので、良識あるジャーナリスト各氏の揺るぎない姿勢に敬意を表すると同時に、私達日本国民も常に報道に対する厳しい視線を持つことの大事さを肝に銘じなければなりません。「大村市九条の会」では昨年3月の「集い」で、上記ドキュメントと日本のテレビ局作成の「アッツ島 玉砕」を併せて視聴しました。

  戦地の兵士(国民)を「見殺し」にしておきながら、兵士の死を玉砕、玉のように美しく砕けたと美化し、後に続くべく国民を鼓舞する「大本営発表」発表の映像が映し出されます。 政府(権力)の冷酷さに視聴者全員が息をのみ、怒りを覚えるほどの衝撃映像でした。

 祖国と愛する家族のためと信じ、その身を捧げて戦った兵士の皆さん、そして「歓呼の声」で見送ったご家族がこの映像を見たらどんなお気持ちだろうと思うだけで胸詰まります。権力による「嘘を織り込んだ」情報操作によって国民の良識が揺らがないことを願い且つ祈るばかりです。

 人類は他の生き物より「知性」「想像力」の優れた「種」であるはずですが、武力による支配と際限のない欲の深さが「地球破滅」の危機を招いています。核兵器禁止条約締結に背を向け、原発依存体質、地球温暖化を軽視する政策の旗を降ろそうとしない、この国に本当に未来はあるのだろうかと暗澹たる思いです。

 今年いただいた年賀状の多くには、「いよいよ対決の時」との危機感と併せて「改憲勢力」に敢然と立ち向かうお気持ちが込められていました。最近の新聞紙上には次のような言葉が載りました。

 「驚くのは、実に多くの人が戦争のもたらす甚大な結果に目を向けていないことです」
   元米国防長官 ウィリアム・ペリー氏


 「迫りくる人類絶滅にわれわれの生存を人質にとられない自由を取り戻さなければならない」
  12日のノーベル平和賞授賞式でベアトリス・フィンICAN事務局長


 憲法九条を守ることの大切さ、核兵器禁止条約の締結を核保有国にも拡げてゆくことの重要さを訴える言葉だと思います。このままでは地球は滅亡に向けてひた走っているのではないでしょうか。

 世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう
  (フランスの人類学者、故レヴィ=ストロース「悲しき熱帯」より)

 レヴィ=ストロース氏が危惧されたように、世界のはじまりに人類が存在しなかったように、世界が終わるときに人類はすでに在在しないという人類存亡の危機に今現在直面しているのでないでしょうか。いただいた年賀状に書かれた文面の一部も紹介します。

 ICANへのノーベル平和賞受賞式での「サーロー節子」氏の、「いわゆる大国が私たちを無謀にも核の夕暮れから核の闇夜へと引きずり込むのを、ただおびえて待つことを拒否しました」との言葉。私も彼女に一歩でも近づくために努力します。 T・K氏   
 
 新年早々に安倍首相は「改憲」への並々ならぬ意欲の一端を表明しました。もはや一時の猶予もありません。
最後に「子供の未来を守ろう!大人が守ろう!」とのお訴えと、皆様方のご健勝を心よりお祈り致して連帯のご挨拶とします。

2018年1月15日  大村市九条の会 事務局(文責:谷川)