沖縄・大宜味村、「九条の碑」建立の紹介ページ


沖縄・大宜味村に「九条の碑」建立
 2017年12月24日発行の「大宜味村九条だより(冒頭部分と本文の一部)」を紹介します。

  祝 「九条の碑」建立!
  不戦の誓い! 恒久平和を子や孫に!
  除幕式
 12/26日(火) 16:30〜式典 17:00〜

  「憲法九条を守ろう!」というみんなの思いが一つになって、「憲法九条の碑」が12/25 に完成します。大宜味村と大宜味村九条の会が協議を重ね、9月26日に大宜味村「九条の碑」建立実行委員会が結成されてから3か月です。  (中略)  また、一心会の運動会や辺野古での集会、村外各団体への要請も大きなうねりになりました。
 新聞報道も効果的でした。
 ** 一心会:地元を離れた皆さんの集落ごとの親睦会。一世、二世、三世がお墓参りや各行事のたびにふる里により合うそうです。

 九条の碑の背面の文

私たち大宜味村民はこれまで、戦争につながる一切を認めず、
平和な国際社会を築くことに誇りをもち暮らしてきた。
「国民主権」・「「平和主義」・「基本的人権の尊重」を謳った
日本国憲法は、私たち大宜味村民が平和で文化の薫り高い
豊かな村づくりに取り組む基本である。
「命どう宝」を再認識し、不戦への誓いを新たに、未来ある
子孫への贈り物として、ここに日本国憲法九条の碑を建立する

二〇一七年十二月  建立
大宜味村「憲法九条の碑」建立実行委員会
募金活動でのおばあたちの声 

 *  ワーカー(私たち)が復帰運動した時は、辺戸岬まで歩いて行ったよね。  ヤー(家)のこともホッタラカシて行ったもんだね。  憲法やケーテェ(変えては)ならんど。 戦シンならんどー(戦をしてはならないよ。)・・・(90歳のおばあ)

 * くわあー(子供)マーガ(孫)にイクサーしみてぇならんどー(戦をさせてはいけないよ)。忘れさせないためにも「九条の碑」タテイーシ(立てるのは)上等やさ! (85歳以上のおばあたちの声が多かった)

 * 募金については、自分たちみんなで出した方がいいさーね。  そうしたら、自分たちが作ったという気持ちになるし、よかつたよ。 (多くの方の声)

 自民党の改憲の論点整理では、憲法九条について戦力不保持を定めた2項を削除すると案と2項を残して自衛隊の存在を書き込む案に整理されたようです。 2項を残して3項に自衛隊の存在を書き込めば、2項は死文化し、海外での無制限の武力行使に道を開くことになります。

 私たちは、今こそ「憲法九条を変えてはならない!九条を守ろう」と声を上げていきましょう!九条の碑は、みんなの思いの象徴です!

 <大宜見九条だより 2017年12月24日 第44号 2ページより>

 次の世代に平和な日々を引き渡していきたいとの思いが込められた沖縄七つ目の「九条の碑」の建立を成し遂げられた皆様のご努力に心からの敬意と賛辞をお届け致します。 ご苦労さまでした。おめでとうございます。

 除幕式、式典では、力合わせて大仕事を成し遂げられた村民各位の弾けるような満ち足りた喜びの顔、顔が浮かんできます。さぞや祝賀会も盛大だったことでしょう。
 
 沖縄に現存する「九条の碑」は下記の通りです。(カッコ内は建立年)
時代順に那覇市(85年)、読谷村(95年)、西原町(03年)、石垣市(04年)、南風原町・宮古島市(共に07年)です。沖縄の皆様方の「平和憲法」を守りたいとの強い想いの表れと言えるでしょう。
** 「沖縄九条の碑」で検索すればすべて写真付きで掲載されています。アクセスしてみてください。

大宜味村、「九条の碑」
 沖縄以外では茨城、長野、石川(2ヶ所)広島各県の私有地に「九条の碑」存在するそうです。また、スペイン領カナリア諸島、グランカナリア・テルデ市のヒロシマ・ナガサキ広場に立つ「憲法九条の碑」も有名です。「大村市九条の会」の2名の女性会員がツアーで参加され、現地の状況を「集い」で報告してくださいました。(大村市九条の会のHP、2012年11月18日通算48回「集い」に記載) 沖縄以外の公有地に「九条の碑」「不戦の碑」の一つでも建立される日が待たれます。

 大宜味村では「九条の碑」建立以外にも「高江No1テント」の座り込み抗議行動。辺野古の架設工事のために国道58号線を大型ダンプが日に1,000台以上通るそうですが、近隣の皆さんは「島ぐるみ大宜見」で結束しスタンディング抗議を続けておられます。「大村市九条の会」も大宜見村の皆様の粘り強い活動を手本にさせていただきたいと思います。

 「大村市九条の会」事務局より
 「九条の会」に集う皆さま、名護市長選の結果にさぞや力落としのことでしょう。そのやり場のない気持ちは「平和」を願う国民共通の思いですが必ずや沖縄知事選、参議院選挙で雪辱を果たしましょう。

 この国の民主主義が十分に機能しない象徴的な要因は「一票の格差を違憲」とさえ指摘できないことが象徴するように、「司法」が「憲法」の番人としての使命・役割を果たしていないことと考えます。

 私たち国民一人ひとりがキング牧師の「後世に残るこの世界最大の悲劇は、悪しき人の暴言や暴力ではなく、善意の人の沈黙と無関心だ」との言葉に向き合い、力を合わせて「護憲」を成し遂げましょう。   2018年2月1T日  「大村市九条の会」事務局(文責:谷川)

(掲載日:2018年2月11日)