2008年8月31日開催 大村市九条の会、「憲法を守る集い」の報告


2008年度 第3回「憲法九条を守る集い」報告

  残暑厳しい中にもかかわらず31名の皆様に足をお運びいただきました。 今回の「集い」は昨年7月他界された小田 実さんを偲び、氏の志を受け継ごうとの趣旨で企画したものです。

  小田 実さんは哲学者鶴見俊輔、政治学者高畠通敏両氏の要請を受けて「ベトナムに平和を!市民連合(ベ平連)」の代表となりベトナム戦争時代(1959〜1975)の1968年1月19日、原子力空母エンタープライズが佐世保港に入港した際、巨大な軍艦の周りを小型ボートに乗り「帰れ」との旗を掲げて抗議の声を挙げられました。

  また、04年6月10日、平和憲法が大きな試練に晒されているとの危機感を抱いた、井上ひさし、梅原 猛、大江健三郎、奥平康弘、加藤周一、澤地久枝、鶴見俊輔、三木睦子各氏と共に東京より「九条の会」アピールを全国に向けて発信されたお一人であることはご存知の通りです。

  以来4年余を経た今日ではアピールに応えて全国津々浦々に優に7,000を越える「九条を守ろう」との「護憲の会」が生まれ、更に増え続けている現状にあります。

 しかしこうした市民運動の盛り上がりに驚いた「改憲派」は巻き返しを図り、国民運動の盛り上げを目指す動きと、併せて投票年齢、公務員の活動規制など「国民投票法(正式名称=日本国憲法の改正手続きに関する法律)の不備、不明確な点の早急な整備に取り組む動きを加速させており、2010年以降の「改憲」に強い意欲を示しています。

  こうした現状を踏まえて、井上ひさし、澤地久枝両氏は同じ志を持ち「日本国憲法」を守るために先頭に立って行動してこられた故小田 実氏の偉大な功績を称えられる言葉と併せて、平和憲法の象徴である「憲法九条」を守るために今こそ一人一人自らが行動を起こすことの必要性・重要性を熱く訴えられました。

  「大村市九条の会」事務局も「小田 実」氏の想いを胸に会員の皆様と手を携えながら「護憲・平和」の輪を更に拡げて行きたいと思います。(文責:谷川)

関連資料
(1)教育基本法改正(06・12・15)
(2)国民投票法(略称)(07・5・18 公布)(10・5・18 施行)
(3) 対テロ新法案成立(08・1・11)期限切れ(09・1・15)
(4) 「自衛隊のイラク派兵は憲法違反」・・・名古屋高裁判決(08・4・17) 


(掲載日:2008年9月17日)