2010年、新年の挨拶


明けましておめでとうございます

  「平和憲法」を守るために日々活動を続けておられます全国の皆様方へ  「大村市九条の会」より新年のご挨拶をお届けさせていただきます。

  いよいよ「国民投票法(通称)」施行の年を迎えました。有権者は自公政権の退場を選択し、民主党鳩山政権がスタートして110日余りが過ぎました。  歳入落ち込みの中、苦心の予算案作り。更に次なる難題を抱えたまま、ただちに「憲法改正論議」に踏み込める状況にはないものと思われます。 しかし、12月26日のラジオ番組収録で首相は「憲法改正」に意欲を示したと報じられました。(朝日新聞:12月27日版)

 気を緩めることなく、常に緊張感を持ち続けながら「護憲運動の輪」をさらに拡大して行くことが大切であろうと思われます。 「武力で平和は創れない」ことはこれまでの歴史が如実に物語っています。 「平和な世界」を実現させる重要な鍵が次の3氏の言葉に示されているのではないかと思われます。 皆様ご存じのことと思いつつ、自らに言い聞かせるつもりで敢えてお届けさせていただきます。

(1) ドイツ連邦共和国第6代大統領「リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー」氏の「過去に眼を閉ざす者は、未来に対してもやはり盲目となる」との言葉は歴史を真摯に学ぼうとしない愚かさを危惧しつつ、歴史教育が如何に大切かを強調しておられるのでしょう。

(2) 凶弾に倒れたジョン・レノン氏の夫人「オノ・ヨーコ」氏は「一人でみる夢は、ただの夢。一緒にみる夢は現実となる」と連帯こそが力であることを訴えておられます。

(3) 昨年10月に亡くなったフランスの文化人類学者で「構造主義の父」と称される「クロード・レビスロース」氏は著書「悲しき熱帯」の中で「世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう」と人間のおごりを静かに戒めておられます。

  今の時代は人間に叡智と呼ぶに相応しい資質が備わっているとして、果たして如何ほどのものかが試されているのかも知れません。   「大村市九条の会」も「微力だが無力ではない」との名言を揺るがぬ確信として、「護憲」「平和」を願う全国の皆様方と共にありたいと思います。今年も宜しくお願い致します。
              
「大村市九条の会」事務局員一同
(掲載日:2010年1月5日)