2010年 「日本平和大会in佐世保」報告書


日本平和大会in佐世保に参加して(2010年12月2日〜5日、佐世保市で開催された) 
東 よね子

  「沖縄と心ひとつに〜もう基地はいらない」をメインテーマに、12月2日、国際シンポジウムを皮切りに、12月5日まで佐世保で開かれた大会に3日間参加しました。 (上側の写真は、12月5日の集会)

  12月3日、佐世保の基地調査行動にはサブガイドとして参加。急に冬型の気候となり風が強く寒い中、飛行機や汽車を乗り継いできた全国500人の仲間とともに、3コースに別れバスに乗り込みました。前畑弾薬庫や自衛隊総監部、28億も使い高さ14m長さ250mのコンクリートの擁壁の上には11戸の米軍将校住宅などを横目で見、老朽化名目でまだまだ続く思いやり予算での住宅建設の説明にも腹立たしく思いながら、弓張岳に登り山頂から佐世保の基地を見学しました。

 83%が米軍への提供水域で、長崎港とは遠い活気のない灰色の港という感じでした。この後、船を貸切っての海上からの湾内見学。沿岸には冊が張り巡らされ、勝手に上陸しないような立て札が数多く下がっており、市民でありながら身近の海にもいけないまるで占領されている土地に住んでいる感じでした。

  夕方から開催された「全体集会T」は、佐々少年少女合唱団と、よさこい踊りで開幕しました。歓迎の挨拶の後、沖縄県知事選で善戦した伊波洋一氏のビデオメッセージでの連帯の挨拶などがありました。 12月4日、2つのシンポジウムと9つの分科会があり、私は、「米軍基地のない沖縄と日本をめざす、草の根からの運動・交流」に参加しました。 (右下側の写真は、イージス艦ちょうかい)

 特別報告者、フィリピンのコラソンさんとは、NPTニューヨーク行動や広島、長崎原水禁大会でもお会いし、固い握手を交わしました。沖縄や各地の基地撤去の闘い、大村の基地移設反対署名の取り組みなどの報告、発言が多く時間が足らない程でした。

 残念ながら夕方からの「全体集会U」には参加できませんでしたが、基地移設反対集会を成功させた徳之島町長の挨拶や、全国の草の根パフォーマンス、長崎県民商女性部の100人ダンスが繰り広げられ大いに盛り上がったそうです。

  12月5日、「全体集会V・もう基地はいらない!ピースパレード」には佐世保公園に1200名の仲間が集まりました。海外代表を先頭に、「日米共同訓練反対!」「日本海を平和の海に!」数多くのチータンの基地反対のメッセージ旗などを掲げて、「佐世保から沖縄から日本から基地をなくそう!」と市民に呼びかけながら、アーケード内をパレードしました。

  3日間大会に参加し、改めて米軍の横暴さ、思いやり予算への怒りがこみ上げ、同時に気を緩めない闘いを続けなければ!と、思いを新たにした大会でした。  県内での開催で、現地世話人の方や実行委員の方々大変だったと思います。ありがとうございました。そして参加された皆さんお疲れ様でした。

(掲載日:2010年12月15日)