2012年度 第1回(通算45回)「集い」報告書


2012年5月12日開催、2012年度・第1回(通算45回)「集い」報告書
  当日は爽やかに晴れ渡る好天でしたが、残念ながら催し物が重なり23名の参加でした。 先にご案内しましたように次の二本のDVDを視聴しました。

1)昨年11月に開催された「九条の会 全国交流集会」における澤地久枝氏の挨拶DVD(25分)
2)「つくる会」系教科書の問題点を取り上げたDVD(40分)


1) 澤地久枝氏DVD
 80歳を越えるご高齢とは思えぬ元気なお声で原稿も見ずに、淀みなく熱く語りかけられました。 自らの体調や消費税の話に始まり、以下のような内容(概略)でした。

 (1) 明治公園での「原発反対集会」に集まった5万とも6万とも言われる人達の多さにはさすがに「日経・読売新聞」も無視できなかった事実が示すように力を結集することの重要さ。

 (2)自民党と民主党が政策の多くで重なり「改憲」への動きは加速しているが、この進行を阻止するのは国民の手にあるのだから「護憲派を国民の過半数以上」に増やす日常的な運動が大切なこと。

 (3)科学を無視し、命の尊さよりソロバンが先にくる体質の人達が動かす「哀れなこの国」の政治を変える緊急性且つ重要性。

 更には短い文言で、女性は男性より原発、戦争に警戒していなければならないとの期待を込められました。 最終的には「憲法の原点に戻ろう」「自衛隊は要らない」、全ての問題は「日米安保条約」行き着くと結論付け、自らも参加する新しい日米関係についての話し合いが始まっていることを報告されました。

2)「中学校歴史・公民」教科書DVD(教科書ネットくまもと)
  ベートーベンの「運命」の曲をバックに、「あなたはこんな危ない教科書を子どもたちに渡せますか」、「子ども達を『戦争する国』兵士にしてはなりません」とのタイトルで始まり、「皇国史観」一色に染まる「自由社」「育鵬社」の危険な記述を事項別に取り上げ批判します。

戦争に導いた考え方を「皇国史観」とし、その内容を
 (1) 科学を無視する宗教的な歴史観  (2) 天皇を中心とした家族的国家観  (3) 女性・部落・民衆を軽視  (4) 自国中心で他国への優越感・支配欲と定義します。
 神話を史実のように記して天皇の存在を無理矢理大きく描き、女性の歴史記述は少なく、部落差別では、「渋染一揆」の記述さえありません。 *渋染一揆:江戸末期。岡山県で起きた部落の人達による強訴

  これらは一部です。教科書全般にわたり自国中心、自国にとって都合の悪い史実を軽視、無視する非科学的な記述に終始し、「戦争のできる国」には「戦争のできる子どもが必要」として、「教科書を通して子どもたちの内面に入り込みながら、心の中から作りかえようとしている」と警鐘を鳴らします。

3)参加者の声
  澤地久枝氏と同じ年齢の女性は、「自分の青春は何だったのか。友達が自殺したことが忘れられない。悲しい気持ちです。平和であって欲しい」と語られました。他にも以下のような意見が寄せられました。
 (1) 問題の教科書の採用が拡がらないで欲しいし、こんな教科書で学ばせたくありません。
 (2) 国連にもっと権威を持たせて国際法に合わせた民主的な裁定が世界をリードすることを期待します。
 (3) 知らないことが多く、とても参考になりました。
 (4) 今のマスメディアは異常です。大本営発表が始まっています。裏にあるものを見抜く事が大事です。
 (5) 原発を止めて、自然エネルギーに転換する市民運動に参加したい。

 限られた予算ではありますが、皆様に参加してみようと思っていただける企画を工夫したいと考えています。6月中旬には次回の「集い(7月に予定)」案内をお届けします。今後も宜しくご支援下さい。

2012年5月15日  「大村市九条の会」事務局

(掲載日:2012年5月15日)