2012年度 11月18日開催、第4回(通算48回)「集い」報告書


2012年11月18日開催、第4回(通算48回)「集い」報告書
  爽やかな秋晴れの中での「集い」でしたが、生憎と「大村秋祭り」、国会解散のあおりでしょうか、残念ながら参加いただいた方は18名でした。

 「集い」は 特別報告として、スペイン領グランカナリア島・テルデ市にある「九条の碑」に足を運ば れた方の報告および当地のビデオを視聴しました。非戦を誓った憲法九条は世界のさまざまなところに影響を及ぼしていますが、その一つがこの「九条の碑」です。テルデの市長は「九条」の内容に感動し、碑とヒロシマ・ナガサキ広場の建設を提案し、市議会も賛成しました。

 スペインは1982年にNATOに加盟しましたが、テルデ市議会はこれに反対し非核地帯を宣言しました。1996年に「碑」は完成しました。


 続いてビデオ「城山三郎 昭和と格闘した作家」を視聴しました。休憩を挟んで「意見交換会」に出された感想、意見は次のようです。

 (1)「旗振るな 旗ふせろ・・・」の詩には違和感を持った。振ってはならない旗もあろうが、平和運動の旗のように振らねばならない旗もあるのではないだろうか。

 (2)個人情報保護法、いわゆる「メディア規制三法案」に反対し、この法案を推進した人達の名前を刻んだ「碑」を建てるという城山氏の発想凄いと思う。治安維持法にしろ、戦争推進者の名前を刻んだ「碑」があればその責任を問えたはず。原発推進者の名前を刻んだ「碑」を建てたい。

 (3)最後の特攻隊長「中津留達雄大尉」の機が直前に敵陣地を避けた突入は素晴らしい判断だったのではないだろうか。
   *最後の特攻は「玉音放送」後に大分基地から出撃した「彗星33型」11機。沖縄・伊平屋島に向かい、戦勝祝いに湧く米軍基地を回避して海岸に突入。中津留大尉が操縦するこの一番機に司令長官「宇垣纏中将」が搭乗。( *は事務局追記)

 他にも次のような感想が寄せられました。
 1,「広田弘毅」氏が一言の弁解もせずにA級戦犯として絞首刑に処せられた潔さには感銘を受けた。私は死ぬときのこの達成度に自信が持てません。

 2,戦争を知らない世代で幸せです。一人一人がしっかりした考えを持ち声を挙げることが重要だと思いました。

 3,城山三郎さんのことを殆ど知りませんでしたし、本を読んだこともありません。これほど心根のある人と知り感動しました。広田元首相の立派さを知り、凄い信念の持ち主だと思います。改めて戦争はいけないと痛感しました。

事務局より
 憲法改正を公約する政党が複数党あります。次の総選挙次第では「改正発議」の条件を 満たしかねません。「九条の会」の存在自体が問われています。 次の「集い」は来年の一月下旬〜二月中旬を予定しています。改めてご案内致します。今後とも宜しくご支援下さい。(2012年11月22日 )

(掲載日:2012年11月22日)