休  憩  室


五島・福江俳句会からの投稿作品その48


一の宮いづくも石蕗の花明り
 「石蕗(つわぶき)」:常緑多年草
作:坂口かづさ
八代の重臣の墓鵙鳴けり
   「鵙(もず)」
作:中村敏子
茶の花や材木薫る寺普請 作:畦倉 肇
湖枯るるも父祖の拓きし段畑 作:坂口かづさ
番犬も主も留守や枇杷の花 作:中村敏子
桐の実や墓地の真中に立つ十字架(クルス) 作:畦倉 肇
寒椿焼酎倉に湯気の立ち 作:坂口かづさ
百円の値に手の伸びる根深かな
  「根深」:ネギの異名
作:中村敏子
松過ぎやいまだ鍛冶屋の開かざる 作:畦倉 肇

白魚漁
保食(うけもち)神社に祀られた14艘の舟
   
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