長崎弁による日本国憲法第九条
(戦争の放棄)
「戦争ば絶対せんっていう誓い」
翻案:森文迷
おいたち にほんこくみんは
りくつにおうたことば だいじんして
よのなかばつくることば こころから
ねがっとります。
そいけん そんために せんそうばせんちゅう
三つのやくそくばきめたってす。
いっちょは いませかいでは あいてに
「こいからせんそうばはじむっぞ」って
いうてからならせんそうばしてもよかごと
なっとりますばってん
おいたちゃあそがんこたあ みとめまっせん。
ふたつめは じぶんのくにのいううことば
あいてのくにの いうことばきかんっていうて
「こりゃあ いうことばきかんと
げんばくばおとすぞオ」っていうて
おどかすごたることもせんとです。
みっつめは くにとくにどうしが いけんの
あわんやったり ぐちゃぐちゃ ぐちゃぐちゃ
もめごとば おこしてんそいば
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よかごとまとめるとに
そいけん どんげん りゆうのあったちゃ
せんそうはじぇったいこいからはせんちゅうことば
ちこうたとです。
いまいうたことばまもるために
ぐんたいやぶきばいっさいがっさいもたん。
りくぐんやら かいぐんやら くうぐんは
もちろんのことピカやらサリンやら せんとうき
ミサイル ぐんかん せんすいかん
せんしゃたらいうて おいたちのくらしにゃあ
そんげんもんは ようはなかですけん。
そいから わっかもんば むりやり
あかがみでひっぱっていく ちょうへいせいどの
ごたるとも とんでもなかことたい。
ぐんびばもっとらんなら せんそうはできんとやけん
へいたいもいらんやろう。
そいから もうひとつ おいたちのせいふが
せんそうばするっっていうけんりもじぇったいに
みとめんと。
なあ おうちたち こいがだい九じょうの
せんそうのほうきっていうことたい。
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