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大村市九条の会
会報 第6号 発行:2005年12月 |
監視社会の恐怖
プロ野球の開幕戦。試合開始前に日の丸が掲揚され、君が代が斉唱される。警察の監視カメラがたちまちのうちに、5万人の観客を次の三通りに分類する。 1)起立して歌った善良な市民 2)起立したが口はあけなかったよう注意人物 3)起立しなかった危険分子。 二〇〇×年、アメリカが戦争を始めた。日本政府もブッシュ大統領の要請で自衛隊を派兵する。会社からの帰り道、酔ったサラリーマンが、つい毒づいた。「戦争なんか始めやがって。ブッシュの馬鹿野郎。小泉のオタンコナス」。 翌日の夕刻、彼は人事部に呼ばれ、馘を言い渡された。はっきりした理由は教えて貰えなかった。あり得ないとはいえません。 すでに防衛庁が情報公開を求めた人たちの身元を洗い出し、個人情報リストを作成し、庁内LANで見ていた事実が報道でも明らかになっているのです。高速道路の監視カメラ(警察は防犯カメラと呼ぶ)。携帯電話やカーナビのGPS。コンビニや銀行のキャッシュカード。 |
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