大村市九条の会

会報 第24号

発行:2008年11月

『えほん日本国憲法』 をご存じですか?

 『えほん日本国憲法』 をご存じですか? 2008年の9月4日に、「えほん日本国憲法」が明石書店から出版されました。 作者は、挿絵画家の野村まり子さんです。野村さんは、えほん制作の思いを次のようにまえがきで語っています。是非一読をおすすめします。

 「日本国憲法の前文を読むと、ほーっとからだのゆるむような解放感と、希望を感じ取ることができます。なぜなら、それが憲法が、わたしたちひとりひとりの存在を尊重し、人としての尊厳を保障するものとして、つくられているからです。

 この絵本では、憲法がどういうものなのか、わたしたちのくらしとどういう関係があるのか、そんなことを中心に、えがいてみました。わたしたちが、この憲法ではじめて手にした『生まれながらの自由と権利』を、これからも決して手ばなすことのないように、・・・」(「えほん日本国憲法」より) この本には、憲法が生活の中に根ざし、生き生きと使われることを願った作者の思いが息づいています。

 決して声高ではありませんが、静謐さの中に、凛とした意志の強さを感じます。しかし、それとは裏腹に、描かれている絵には人の暮らしのぬくもりが感じられるのです。ぜひ、学校や家庭で子ども体とともに読みたい一冊です。

「教育子育て九条の会」を広げようと呼びかけ
教育学者、元組合役員ら子どもと 教育にかかわる13氏

子どもたちの未来のために

  「教育子育て九条の会」を「全国各地の地域で組織しよう」との呼びかけを、池田香代子(翻訳家)、佐藤学(教育学者)、藤田英典(教育学者)、堀尾輝久(教育学者)、槇枝元文(元日教組委員長)、三上満(元全教委員長)ら13氏が連名で発表しました。

  10月16日、呼びかけ人である佐藤学、堀尾輝久、三上満、上原公子氏が記者会見を開き、呼びかけ人代表の佐藤学氏が「会」の趣旨について述べ、呼びかけ人各氏が子どもと教育、憲法への思いとともに、「教育子育て九条の会」への抱負を語りました。

 ≪呼びかけ人≫ 池田香代子(翻訳家)、池辺晋一郎(作曲家)、上原公子(元国立市長)、尾山宏(弁護士)、香山リカ(精神科医)、佐藤学(教育学者)、田中孝彦(教育学者)、暉峻淑子(経済学者)、藤田英典(教育学者)、堀尾輝久(教育学者)、槇枝元文(元日教組委員長)、三上満(元全教委員長)、山田洋次(映画監督)