2014年5月11日開催、2014年度・第1回(通算54回)「集い」報告書
「集い」内容
講師: 山下千秋氏(佐世保市議会議員、佐世保原水協理事長)
演題: 今、なぜ集団的自衛権か
副題: 戦争する国への暴走をくいとめよう
「解釈改憲による集団的自衛権行使容認」に関する報道が連日のように続きます。 多くの憲法学者や歴代法制局長官始め、元自民党幹部や現職国会議員からは、「憲法九条が無きに等しくなる」との厳しい批判の声があることはご存知の通りです。
しかし、当の安倍首相には周りの指摘、国民の声に耳を貸そうとの姿勢は微塵も感じられません。更に、戦後の歴史観を「自虐史観」だと決めつけ、道徳の教科化や教育委員会制度を変えようとする政策の数々を打ち出します。
何故なら、憲法九条の骨抜きで「戦争のできる国」の制度が整いはしますが、それだけでは戦争はできません。当然、「国のために命を捧げる兵士と銃後を支える国民」が必要です。教育への露骨な政治介入はこのための軍事政策の一環であり、靖国神社への参拝強行もその流れに沿ったもののはずです。
最近、「反知性主義」という言葉を耳にします。 この言葉は、非知性でも「無」知でもなく、「実証性や客観性を軽んじ、自分が理解したいように世界を理解する」ことを指すとの定義があるようです。
正に安倍内閣と政府与党の姿勢はこの「反知性主義」と言えるのではないでしょうか。 今回の「集い」には爽やかな好天と危険極まりない内閣の実態を知りたいと、36名の皆様に参加いただきました。 講師に準備いただいた資料とスクリーンに映し出される写真やデーターを使った分かりやすい内容の講演に参加者一同真剣に耳を傾けました。
* 講演いただいた山下千秋氏に感謝の感想文多数でした。今後のご活躍をお祈りしてお礼と致します。
感想文を要約して以下に記載します。(順不同)
1) とても良かったです。知らないことを一杯勉強させて貰いました。復習して運動に役立てたいです。
2) テレビや新聞で取り上げられているが、その報道は必ずしも的確とは言えない。今日の講演を聞いてその恐ろしさがよく分かった。
3) 押しつけ憲法だから、古いから変えようと人も多いが、古くても良いものは良いと声を挙げていきたい。9条が言う丸腰の方が戦争にならない。
4) 米軍の母港化とは単に長い間駐留するだけと思っていたが、意味が全く違うと知り驚いている。佐世保と大村がリンクしている等、本当に驚きです。もっと関心をふかめなければと思いました。
5) パワーポイントを使っての大変わかりやすい講演でした。9条の会を今後も根気強く続けねばと思いました。戦争できる国づくりに益々近づいており、日本はどうなるのかと不安で一杯です。
事務局より
憲法九条を守り抜けるかどうかの正念場を迎えています。事務局も一層の緊張感をもって「平和運動」を企画・展開してまいります。 今後とも宜しくご協力、ご支援をお願い致します。 2014年5月13日
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