憲法改正および憲法に深く係わる報道(2014年4月分) |
掲載日:2014年5月20日 |
憲法改正および憲法に深く係わる報道(2014年4月分) <参考資料> |
1、武器輸出緩和 1) 武器輸出三原則に代わる「防衛装備移転三原則」を閣議決定。(4月1日) これでは、憲法の理念である「平和主義」が崩れていき、「死の商人」国家になりかねない危険をはらんでいるとの懸念の声も。 新しい三原則は(旧三原則では武器の輸出は原則禁止) * 条件や国連安保理決議に違反する国には輸出しない。 * 平和貢献や日本の安全保障に資する場合などに限定し、厳格に審査する。 * 原則として、日本の同意なしの目的外使用や第三国移転がないよう管理する。 「防衛装備移転三原則」のポイント 1) 国連安保理の措置対象国(湾岸戦争中のイラクなど)以外は米国やイスラエルなど「紛争当事国」でも輸出可能。 2) 「日本の安全保障に資する」と判断すれば完成品(武器そのもの)でも輸出可能。 3) 米国などと共同開発した武器は「事前同意」なしに第三国(イスラエルなど)に輸出可能。 |
2、集団的自衛権(個別的自衛権) 1)石破自民党幹事長の発言(要旨)。(4月5日、テレビ東京番組) 「限定容認論」について事態しだいでは「地球の裏」まで行くことも排除しない。また、自衛隊員は入隊時に「事に臨んでは危険を顧みず」と宣誓しているのだから、傷つけ、傷つくことがないとは保障できないと語る。 更に、自衛隊員の死傷する可能性について、「政治家が覚悟しなければいけないが、そうならないようベストを尽くす」のが政治家の役割だと強調。 * 野田聖子自民総務会長が月刊誌「世界6月号」で解釈改憲、石破発言を批判。(5月8日) 2)「砂川最高裁判決(1959年12月16日)」当時の林修三法制局長官は「個別的自衛権」については認定しているものの、「集団的自衛権」については判断していないと言明していた。(4月7日) * 当時の岸信介首相も1960年3月31日の衆院予算委で「憲法上は集団的自衛権を持っていない」と答弁している。 3)内閣法制局がこれまでの立場と違う、集団的自衛権の「限定行使容認」素案を検討。(4月12日) 4)61市町村が意見書で反対・懸念:法制局長官交代の昨年9月以降衆参両院に送られたもの。4月25日現在の市町村数は1718。(4月27日) |
.3、教科書関連 1)領土教育強まる:小学校用教科書の検定結果が公表され、社会科では全教科書会社が尖閣諸島と竹島について取り上げる。(4月4日) 2)教委制度見直し案を国会提出:教育行政への自治体首長の件を強めるのが特徴。(4月4日) 3)下村文科相は「教育勅語の中身そのものはまっとうなことが書かれている」と美化発言。(4月8日) 4)竹富町は9日の「教科書改正法」成立を受けて、3市町からなる採択地区からの分離を沖縄県教委に要望することが分かった。県教委教育長は「「意向を尊重したい」と話す。(4月10日) 5)竹富町 単独採択:沖縄県の諸見里明教育長は竹富町の採択地区協議からの分離を容認。(4月22日) |
4、上記以外の重要事項 |
2014年5月20日 大村市九条の会 事務局 |