憲法改正および憲法に深く係わる報道(2015年4月分) <参考資料>


掲載日:2015年5月6日

憲法改正および憲法に深く係わる報道(2015年4月分) <参考資料>
主に「NHKニュース」、「朝日新聞」の見出しを備忘録としてまとめたものです。今後ともご活用いただければ幸いです。

1 安倍政権
・対中戦争計画:防衛省が中国との「有事」を想定し、日米で共同対処する計画策定が明らかに。(4月1日)
・機雷除去 停戦前の中東でも可能に:18年ぶりの日米防衛指針の改定で。ホルムズ海峡を想定。(4月9日)
・ホルムズ海峡「行けない」:公明に配慮して「武力行使の他に適当な手段がない場合」を明記。(4月16日)

・「戦争法案」発言:
社民の福島議員の発言に対し、自民修正要求。「表現の自由」と福島氏拒否。(4月17日)
・「安保法制」自公協議決着:戦争中の他国軍を自衛隊が後方支援するための「国際平和支援法」では自衛隊の派遣には例外なく国会の「事前承認」を義務付けることで一致。(4月21日)
・バンドン会議で首相演説:60周年記念首脳会議で「植民地支配と侵略」「おわび」に触れず。(4月22日)

・3閣僚 靖国参拝:山谷、有村、高市各閣僚は相次いで日中首脳会談の翌日に靖国神社を参拝。(4月23日)
・新たに治安維持活動を定義:新たな「安保法制」のうち、現行法を改正する条文案の詳細が判明。(4月24日)
・「戦争立法」の11法制提示:自公は「国際平和支援法」と現行の「派兵関連法」10本を提示。(4月24日)

・ガイドライン18年ぶり改定:これまでの「専守防衛」から防衛協力が地球規模に拡大する内容。(4月28日)
・「戦争法案」修正せず:福島氏の発言修正を求めていた自民党は世論、野党の批判を考慮し収束。(4月28日)
・日米、核不拡散へ声明:訪米中の安倍首相は会談するオバマ大統領と声明を出す。同盟強化も。(4月29日)

・首相、米議会上下両院合同会議で演説:先の大戦への「痛切な反省」に言及し米国人の犠牲者に哀悼を捧げ、アジアの国民に「苦しみを与えた事実」を認める。「侵略」「おわび」という言葉は使わず、未来志向を貫いた。(4月29日)
・「慰安婦」は「人身売買」:旧日本軍「慰安婦」問題を問われ、「人身売買」との認識を示す。(4月29日)

2 沖縄関係
・辺野古工事中止を求める緊急声明:大江健三郎氏ら22人が「埋め立て工事中止」を求める声明。(4月1日)
・「新基地できぬと確信」:菅官房長官との会談で、翁長知事は「移設は絶対容認できない」と明言。(4月5日)
・沖縄タイムス世論調査:翁長知事支持83%。支持しない14.6%。辺野古新基地反対76%。(4月7日)

・辺野古推進に固執:防衛相会談で中谷防衛相とカーター国防長官は「移設が唯一の解決策」と確認。(4月8日)
・「辺野古基金」設立:新基地反対などの「建白書」実現と「沖縄の未来を拓く」事を目的とする。(4月9日)
・首相、沖縄知事と会談:世論の批判受けて「対話」演出。「辺野古移設」は平行線。両者さや当て。(4月17日)

・談話に「侵略」「お詫び」不要:首相は「村山談話」にある言葉を再度使う必要はないと述べる。(4月20日)
・浦添市長「公約破り」:2013年の市長選で那覇軍港の浦添市への「移転反対」公約を撤回。(4月20日)
・普天間基地飛行停止は「幻想」:中谷防衛相は「5年以内運用停止」の定義について、「(飛行機が)飛ばない」とする自らの国会答弁を「不正確な発言」であると認めて撤回。(4月24日)

・「辺野古基金」がT億円を突破:9日の設立から早くも1億T千万に達する勢い。(4月28日)
・翁長知事 新基地推進に憤り:日米両政府首脳が辺野古への移設推進の姿勢を示したことについて、「唯一の解決策と確認したことに強い憤りを感じている。唯一の解決策という言葉は日米同盟、日米安保体制を揺るがしかねない」と述べる。(4月29日)

3 教育関連
・自衛隊 教育介入狙う:2013年の自衛隊募集担当者の全体会議の場で、安定した隊員確保のために、具体的教育内容に踏み込む方策を議論していたことが参院防衛委員会で判明。(4月2日)   
・教科書検定 加筆促す意見:文科省は「慰安婦」「東京裁判」などの政府見解を加筆するよう促すし、各社が受け入れて盛り込む。また、領土の記述も大幅に増加。(4月6日)

・韓国「検定、歴史を歪曲」と:竹島(独島)についての記述を非難。中国新華社も批判。(4月6日)
・国連の教育指針適用を求める共同アピール:日本、韓国の4団体が今回の検定の問題点を指摘。(4月8日)
・国旗掲揚・国歌斉唱「国立大も」:安倍首相は参院予算委員会で「正しく実施されるべきだ」と答弁(4月9日)

4 上記以外の重要事項
・「報ステ」古賀氏発言の波紋:27日の生番組における発言はコメンテーターの暴走?政権の圧力?(4月1日)
・製薬72社、医師へ300億:2013年度分の講演料、原稿料を公表。1000万円超184人。(4月1日)
・自民、原発に固執:世論に逆行。「ベースロード電源」の割合を「国際的水準」にと提言。(4月7日

・両陛下 パラオ共和国を訪問:戦後70年にあたり、激戦地ペリリュー島を訪問し、戦死者を慰霊。(4月9日)
・米・キューバ両首脳 初会談:オバマ大統領、カストロ国家評議会議長はパナマ市で「握手」。(4月11日)
・高浜原発 再稼働認めず:福井地裁は新基準の安全性を否定し、運転を禁じる仮処分決定をだす。(4月14日)
  **仮処分とは:正式な裁判の前に効力が生じるもので、暫定的な措置を命じるもの。

・1票の格差 是正確認:参院の選挙制度検討会は議論を急ぎ、今国会中に結論を出すことで合意。(4月16日)
・テレ朝・NHK幹部を呼びつけ聴取:自民党は番組内容に問題があったと異例の事情聴取。(4月17日)
・オスプレイ事前通告「不要」:朝長佐世保市長はオスプレイ飛来の事前通告は「不要」と述べる。(4月20日)

・汚染水また外洋流出:
福島第一原発の排水路で流出防止用ポンプが停止。外洋流出が確認。(4月21日)
・川内1,2号機再稼働差し止め却下:鹿児島地裁は新基準に「不合理な点は認められない」と判断。(4月22日)
・陸自ヘリが試験飛行:オスプレイの配備計画を前に対戦車ヘリによる試験飛行で騒音を測定。(4月24日)

・民主 集団的自衛権で対立:「現実路線で容認を」の賛成派。「政権との差明確に」と反対派。(4月24日)
・橋下・維新の言論封殺圧力:藤井京大教授が「大阪都」構想問題を巡り、維新の衆院議員が「京都大学の使用責任」を問う国会質問まで行っている事実を告発。(4月27日)
・特派員へ「日本政府圧力」:ドイツ紙記者の「日中韓対立記事」、米紙記者の「慰安婦記事」へ。(4月28日)

心に留め置きたい言葉 (第9回)  
**「歴史の歪曲は国民のためにならない」-----故吉野文六氏 日米の密約問題で自民党政権時代の国会答弁を虚偽と認めた元アメリカ局長。

** 「お前たち、代替案を持っているのか」「日本の安全保障をどう考えているのだ」という話がされること自体が日本の国の「政治の堕落だ」と思う-----翁長沖縄県知事 4月5日の菅官房長官との会談での発言

**「政府と地方自治体は対等なはずだ」-----元沖縄県知事 太田昌秀氏

2015年5月6日  大村市九条の会 事務局