2015年12月5日開催、2015年度・第5回(通算64回)「集い」報告書

1 日時:12月5日(土)14:00〜16:00
2 会場:男女参画共同センター 第1会議室
3 講演会:演題「人生は恩人のおかげ」
4 講師:勝盛 章氏 川柳作家(雅号 青章 90歳)
      奉天生まれ、泰安で入隊、シベリア抑留生活。 ナホトカから舞鶴へ復員後は長崎時事放送はじめ大村市役所、入国者収容所
(現:大村入国管理センター)で通訳などを歴任。

 講演は「奉天で誕生後、泰安での入隊まで」、「シベリア抑留生活の苦難の日々」、「復員後のお話」と続きました。講師の勝盛さまには1時間程度でお話しをとお願いしておりました。しかし、戦前、抑留中、戦後の復興時を生き抜いた来し方には語り尽くせない思い出がおありだったのでしょう。

 30分ほどの延長になりましたが、後の予定のため失礼を承知で話しを結んでいただきました。講演途中での「戦争はあってはならない」との言葉に「そうだ」の声と拍手。別の場面では幾度か爆笑ありと大いに盛り上がりました。

 その後、講師のお話と重ね合わせながら「シベリア抑留ドキュメント映像(約20分)」を視聴しました。抑留者で現在まで死亡した場所さえ不明なままの方々の多さ。望郷と無念の思いの如何ばかりであったかとの想いと遺族の皆様方にとっては今なお戦争は終わっていないはずの現実を改めて突きつけられました。

  「平和ボケ」と非難されることのある「九条の会」の運動ですが、平和憲法が如何に「日本の宝」なのかを肝に銘じる「集い」となりました。(参加者数22名)   寄せられた感想文は以下の通りです。(順不同  同じ趣旨のもの多数あり)

 ・ 戦争体験者の軍隊生活、匍匐(ほふく)訓練、20歳での悲惨な収容所生活体験を聞き、大変だったことだろう と思いました。  ・地獄の体験を今の平和な時代に語るのは難しいことでしょう。戦争は絶対いけないと声を挙げましょう。
 ・ 叔父はノモンハン事変で戦死。遺骨は小さな砂一粒でした。祖母が放心して泣く姿を思い出します。

 ・大変心に響くお話しを聞かせていただきました。戦争はすべきではないとの訴えが心に響きました。
 ・最近のテレビ報道には戦争の記録した物が多いようです。録画しておいてはどうでしょうか。
 ・英語の先生が通訳として駆り出されて英語の授業がなかったので助かった。

 ・川柳作品を幾つか紹介していただきたかった。
 ・ロシア語を3つ覚えました。 「コンスタチ・・・のり」、「ピラー・・・斧」、「キラー・・・のこぎり
 ・今回のような話しも時にはいいなと思った。

 ・俳句3首
  寒き空平和の集い参加する
  寒晴や下に広がる街並よ
  風邪故に途中で抜ける集いかな

事務局より
 戦争法を廃止するための国民連合政府実現に向けた動きが広がっていることは嬉しいことです。沖縄の基地問題が一地方の問題でないことは明白です。民主主義、立憲主義の根幹が問われています。

 主権は国民にあるのですから、今後の日本のあり方について政治家の責任を問うのではなく国民一人ひとりが 次世代に対して自らが背負うべき責任と正面から向き合うべき、正にその時ではないでしょうか。

 2000万人署名の達成のため「大村市九条の会」も力を尽くします。ご支援宜しくお願い致します。次回「集い」は2016年1月以降にご案内致します。

 皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい。
 

(掲載日:2015年12月13日)