雑感(その3)
枝太郎クン
居間から真正面に見える庭の石の上に、四つ足の動物が腹這いになって、うしろに振りむいています。もう何年も前になりますが、剪定した木の枝を片付けようとしたとき、転がっている枝を見て「あ、ワンちゃんと同じ格好だ・・・」とうれしくなり、拾ってきて「枝太郎」と名付け、 石の上に置きました。
長い年月、風雨にさらされているので、体も少し崩れかかっているところもあり、小さなキノコのようなものが生えたりしていますが、朝夕見ては「枝太郎クンおはよう、枝太郎クンお休み」となぐさめられています。
雀ちゃん
いつのころからか、庭に仕切りしているフェンスの上に30羽ほどの雀が、ずらりと並んで部屋の方を眺めるようになりました。早いときは朝5時ごろから、チュンチュンと起こされ、どうしてこんなことになったのかなあ、と思いながら、お米を少し撒くようになりました。
遠くから雀を眺めることはあっても、こんな目の前に雀を見ることはなかったので、よくよく眺めてみると、可愛いものです。体の大きさが、おとなと子供のように違っていたり、2羽がまるで親子のように、くちばしでお互いをつつきあったり、思わず頬がゆるみます。
田んぼの稲をつつくことの多い雀たちは、迷惑な存在かもしれませんが、こうして近くで見ると、とてもかわいいものです。
2016年12月10日 寄稿 T・Y 氏(大村市在住)