憲法改正および憲法に深く係わる報道(2017年5月分) <参考資料>


掲載日:2017年6月3日

憲法改正および憲法に深く係わる報道(2017年5月分) <参考資料>
主に「NHKニュース」、「朝日新聞」の見出しを備忘録としてまとめたものです。今後ともご活用いただければ幸いです。

心に留め置きたい言葉 (第35回)

 1  憲法は芸術(作品)だ。 平和と愛、心深く。
    作家・作詞家  なかにし 礼 氏(1938年 満州国の牡丹江省牡丹江市生まれ)
             
 2  改憲自体が目的であるかのように、憲法を軽んじる言辞を繰り返すことは 責任ある政治家のとるべき態度ではない。
    法学などの専門家でつくる「立憲デモクラシーの会」(5月22日 東京都内での記者会見で)

 3  9条さわるべきでない 「・・・憲法には国家の理想がこめられていなければならない」
     河野洋平元衆院議長。5月31日、東京都内の講演で。
 

安倍政権関連
 改憲に異常な執念:首相は新憲法制定議員同盟の「改憲推推大会」で「2020年に新憲法施行を」と。(5月1日)
  **2020年は東京オリンピック開催。 総裁の任期延長なれば自らが総理大臣の可能性。自己顕示欲。
  共謀罪 必要ない:国際組織犯罪防止(TOC)条約の「立法指針」執筆者が「テロ対策目的ではない」と。(5月5日)

  憲法九条2項を空文化:自衛隊を明記し「海外で無制限の武力行使」を可能に。憲法尊重義務違反行為。(5月10日)
 改憲「2020年に縛られぬ」:自民党は幹事懇談会で首相の年限を切った発言には縛られないと表明。(5月11日)
 「共謀罪」法案で修正合意自公維は取り調べの「可視化・GPS」検討を盛り込んだ法案修正で合意。(5月11日)

  首相 自民に改憲原案指示:民進党との協調を転換。憲法99条に明記された事項に違反行為。(5月12日)
 「共謀罪」の問題 指摘続々:犯罪を計画段階で処罰する「法案」を自公は18日の通過目指す。(5月12日)
 改憲原案作り 新組織:九条に自衛隊の存在明記、高等教育の無償化等をまとめる組織を検討。(5月14日)

 2020年改憲の可否は:A社、2日間の世論調査によると「目指すべき」13%。必要ない26%。(5月16日)
 米国抜きTPP、視界不良:米を除く11ヶ国の閣僚会合で、溝埋まらず早期発効を盛れず。合意先送り。(5月21日)
  年内に改憲原案:安倍首相は自民党内の議論の加速化を期待し「年内にまとめ、お示しできれば」と明言(5月21日)

 「共謀罪」慎重意見 57議会:国に意見書を送ったのは沖縄県の2町村など57議会。保守系の賛同も。(5月22日)
 「共謀罪」衆院本会議通過:野党の大半反対も自公維賛成。29日の参院審議入り。会期内成立は厳しい。(5月23日)
 最終的に日米FTAを:ロス米商務長官は「我々の希望は、自由貿易協定(FTA)を結ぶ事」と語る。(5月21日)

 「共謀罪」懸念の国連書簡:国連から届けられた書簡に対する政府の抗議に、報告者「中身ない」と反論。(5月22日)
 前川前文科次官が証言:一月まで事務次官だった前川氏が取材に応じ、獣医学部の新設について語る。(5月23日)
 改憲原案作り 自民始動:推進本部を拡充し「議論を加速」。首相案は先の自民党草案から一変。(5月24日)

  共謀罪 焦らず再考を:国連の特別報告者カナタチ氏は安倍首相に届けた組織的犯罪処罰法改正案に懸念を示す書簡に対し、日本政府の「批判」する対応に「他国にはなかった反応」と再考を求める。(5月24日)
 自民 前次官の喚問拒否:内閣府の介入を証言する前川氏の証人喚問を拒否。国会運営に影響必至。(5月26日)

 首相 国連報告者を非難:「共謀罪」参院審議入り。「書簡」への対応を批判の野党に対し、報告者を非難。(5月29日)
 加計究明に政権うしろ向き:野党が要求する再調査を即座に否定。告発者前川氏への個人攻撃を展開。(5月30日)
 内閣参与 前川氏と面会:内閣参与木曽功氏は面会の際「獣医学部の話題が出ない方がおかしい」と語る。(5月31日)

天皇退位論
 お気持ちに共感:天皇の退位を実現する特例法案を自・公両党の部会に提示。両党の部会は法案を了承。(5月12日)
 皇宮警察 護衛4課体制検討:天皇の退位後を見据えて、現状の3課体制から増強を検討している。(5月16日)
 眞子さま 婚約へ:宮内庁は秋篠宮家の長女眞子さまが国際基督教大学同級生との婚約の準備と報告。(5月16日)

沖縄関連
 辺野古 大浦湾海底は地盤脆弱:同海域は急峻で空洞の存在が懸念される地質なことが米軍資料で判明。(5月5日)
 集落そばで米軍が実弾訓練:渡名喜村出砂(いですな)島射撃訓練所区域で日常的に機銃音が聞こえる。(5月5日)
 県民世論調査で翁長知事の支持67%:地元紙が実施した調査で辺野古「移設」についても反対が74%。(5月9日)

 米軍のつり下げ訓練に抗議:読谷村民大会が基地トリイステーションで開かれ約300人が参加。(5月11日)
 辺野古へ土砂搬出反対:新基地ストップのため土砂採取予定地の一つ、北九州で市民団体の運動。(5月14日)

 本土復帰45年:北部訓練場の過半が昨年末に返還も米軍専用施設の7割が集中。観光客は好調。(5月15日)
 グアム移転見直し:米海兵隊ネラー総司令官は米領グアム移転計画の見直し検討を明らかにする。(5月24日)

教育関連
 都立看護学校で国家斉唱:4月10日の入学式で「君が代」斉唱。小池都知事の「要望」を受けたもの。(5月10日)
 教育無償 割れる自民:教育を無償にする議論が政権内で本格化。改憲項目として検討する考えを示す。(5月13日)

 米軍資金浸透 揺れる大学:日本学術会議は軍事研究を否定したけれど、国際会議で若手に接触。(5月15日)
 待機児童ゼロ 3年先送り:政府は今年度末の達成を困難として、目標を2020年末で調整。(5月30日)

上記以外の重要事項
 水俣病 公式確認61年:70年代に国が先導して被害者救済を制限したとされる水俣病犠牲者慰霊式。(5月1日)
 米無人偵察機が飛来:在日米軍横田基地にRQ4グローバルホーク1機が飛来。同基地で半年間の運用へ。(5月1日)
 改憲不要50%。必要41%。:憲法記念日前日の全国世論調査で「日本にとって良かった」は89%。(5月2日)

 米大統領 北朝鮮の金正恩氏との会談の意思:トランプ氏は「適切な条件が整えば」と歌壇の意思表示。(5月3日)
 ロス米商務長官「憂慮すべき伸び」:3月の貿易統計を受けて日本との貿易赤字は憂慮すべき増加と指摘。(5月4日)
 米とキューバの仲介ローマ法王:2014年8月17日、ハバナの枢機卿が法王の手紙をオバマ大統領に。(5月5日)

 北朝鮮 名指しで中国批判:中國の経済制裁で電力や消費財の不足に国民の感情悪化。名指し批判は異例。(5月5日)
 仏 EU離脱か 岐路のユーロ圏:前欧州中央銀行総裁がルペン氏当選なら「カオス(混乱)」と懸念。(5月5日)
 トランプ大統領の初外遊:対テロ連携強化のためサウジ・イスラエル・パレスチナ自治区・バチカン歴訪。(5月6日)

 警察署内で盗難:広島県警は広島中央署内の金庫から現金8572万円が紛失したと発表。内部者犯行か。(5月9日)
 韓国 文大統領就任:文在寅(ムンジェイン)氏は初の記者会見で韓国社会の対立の解消を掲げる。知日派。(5月9日)
 米大統領 FBI長官を解任:トランプ氏とロシアの関係を捜査中のコミー長官を解任。議会に異論。(5月9日)

  軍事に傾く三菱重工業:戦闘機F15の部品を米軍に輸出計画を水面下で進めていることが明らかに。(5月10日)
 日本の武器開発阻止を:女性「九条の会」は「アメリカの軍産複合体の正体」と題する学習会を開催。(5月12日)
 韓国大統領 国定歴史教科書の廃止指示:文大統領は前政権の中・高の歴史国定教科書の廃止を指示。(5月12日)

 100ヶ国にサイバー攻撃:「ウィンドウズ」を標的にしたサイバー攻撃。欧州を中心に被害広がる。(5月12日
 シルクロード経済圏構想(一帯一路)首脳会議にスーチー氏出席へ:出席は中國を重視する姿勢の表れ。(5月13日)
 ヒバクシャ国際署名:代表賛同人に長崎県知事、長崎市長。21の県内自治体の内20首長が署名に賛同。(5月13日)

 北朝鮮、弾道ミサイル発射:高度2千キロを超え、30分間にわたり約800キロ飛行、日本海に落下か。(5月14日)
 マクロン氏 大統領就任:既存政党に属さず当選の史上最年少の大統領。国民の融和に取り組むと表明。(5月14日)
 高浜4号機、再稼働:関西電力は福井県の高浜4号機の原子炉を17日夕、3号機も来月を目指す。(5月17日)

 ロハニ大統領再選:イラン内務省は保守穏健派で現職のロハニ大統領が勝利したと発表。(5月20日)
 昨年の五輪会場リオの現況:五輪施設は放置。資金難と無計画。消火器散乱。実らぬレガシー(遺産)。(5月21日)
 トランプ氏 自ら窮地:FBI長官を解任。深まる司法妨害疑惑。同FBI長官が公聴会で証言へ。(5月21日)

 中国で邦人6人拘束:山東省と海南省で日本人男性6人が拘束される。スパイ行為など疑いとみられる(5月22日)
 韓国 朴前大統領の初公判:収賄などの罪に問われた朴前大統領は起訴内容を全面否定。(5月23日)
 英でテロか?:英中部の都市、マンチェスターのコンサート会場で22人が死亡。自爆テロか。(5月23日)

 クラスター爆弾製造企業に投融資:非人道的爆弾の製造に融資した金融機関に日本の4社も。三菱UFJ、三井住友 の各フィナンシャルグループやオリックス、第一生命などで20億ドル近い融資。(5月23日)
 憲法に自衛隊明記「ありがたい」:河野克俊統合幕僚長は日本外国特派員協会で。菅官房長官「問題ない」(5月23日)

 米軍無人偵察機 横田基地に:一時配置の「グローバルホーク」を公開。北朝鮮・中国への監視強化。(5月24日)
 G7首脳宣言採択:イタリア・シチリア島で開催のG7で「保護主義と闘う」との文言を米国受け入れ。(5月27日)
 陸自PKO帰国完了:昨年11〜12月から派遣の最後の隊員40人が帰国。駆けつけ警護実施なし。(5月27日)

 GPS取り付け捜査に違法判決:東京地裁は裁判所の令状なしGPS(全地球測位システム)捜査を批判。(5月30日)
 オスプレイ佐賀配備計画:佐賀空港へのオスプレイ配備計画を巡り、県は「国防に協力の立場」を示す。(5月30日)

2017年6月3日  大村市九条の会 事務局