牧港の高架橋見学


牧港の高架橋(2017年8月28日、吊上げ完了時の写真) 橋の横幕に「未来の架け橋がちながいびたん」の文字あり。

牧港の高架橋見学   日時:2017年10月1日(注:写真は8月28日撮影)
概要:既に、沖縄の旅(大田昌秀先生を偲び、平和を願い)」ページに掲載している通り、筆者は、9月30日から10月3日の間、沖縄旅行をしました。その時に浦添へも行きました。そして、国道58号線浦添北道路(牧港)で橋梁架設現場を見学をしました。この橋脚工事は、鋼PC混合箱桁ラーメン橋という「コンクリート桁」と「メタル(鋼)桁」を中央部で接合させる難しい工法です。

 この現場では、大村工業高校建設工業科を卒業のK君(57歳)が技術指導者として働いていました。 なお、この牧港の高架橋は、掲載写真の通り、今年8月28日に最後の橋桁が取り付けられました。開通は、2017年度中のようです。ご参考までに上記横長写真、橋の横幕に「未来の架け橋がちながいびたん」があります。これは、沖縄方言で「(端から端までが)長い橋」と言う意味だそうです。

牧港高架橋(鋼PC混合箱型ラーメン橋)架設工事について

 沖縄・島嶼(とうしょ)環境である塩害を始め風の影響で生じる温度変化により材質の伸び縮み具合(歪)が異なるので  コンクリート桁と鋼桁の接合には、極めて慎重さが求められます。わざわざ違う材質にするのかは、両者の長所を活かし、且つ短所を補う合理性にあります。

 土木工学をシビル・エンジニアリングと呼びます。シビル(Civil)とは「市民の」。インフラとも呼ばれ上下水道、空港、港湾、道路・鉄道(橋、トンネル) 、宅地造成等々、市民の毎日の生活(命の維持)に欠 かせない分野の工学です。

 蛇口を捻れば当たり前に出る水、スイッチを入れれば点灯、何気なく通る橋やトンネルなどにも多くの土木技術者の魂が込められていることを、お考えいただければ幸いです。(文責:谷川)
・関係ページ:沖縄の旅(大田昌秀先生を偲び、平和を願い)」

(写真1) 台船入域
(写真2) 連結作業
(写真3) 地切り完了
(写真4) 吊上げ完了

(掲載日:2017年11月19日)