2019年1月20日開催、大村市九条の会 2018年度・第5回(通算80回)「集い」報告書

日時:日時:1月20日(日)14:00~16:00
会場:男女参画センター 第一会議室
内容:1)長すぎた入院
          2)厚生労働省の統計不正
(関連ビデオ視聴 1時間)

 参加者は10名。新しい年を迎えて各市民運動団体の行事が集中していたようです。5月1日の皇位継承を控え、平成とはどんな時代だったのかを振り返る機会の「集い」をご案内しましたが、参加者の了解を得て内容を変更いたしました。

 1)「長すぎた入院」は統合失調症と診断され39年間精神科病棟に長期入院をしていた男性が、2011年3月11日の福島第一原発事故による避難指示により転院。医師の診断で入院加療の必要がないと判明。その後を追います。

 他にも精神的疾患で長期入院を余儀なくされた人達を通して日本における精神科医療の実態と課題を考えさせられるテーマでした。

 2)厚生労働省の統計不正問題の重大さについて取り上げた報道を視聴。
   統計調査は国の根幹に関わる重要な政策決定を左右する基本デターです。その統計が統計法を逸脱する違法なものであり、且つ不正操作されたことは信じがたい不祥事です。

   番組でコメンテイターはこうした不正が行われている国が「先進国」と言えるのかと自嘲的に述べ、次にこうした不祥事をやらかす国としてまず頭に浮かぶのは「中国」と「北朝鮮」ですと言い切りました。戦前の日本も朝鮮、中国を見下し「領土拡張」を断行して行った歴史がありますが、今の日本は己を知らずに、両国を民主主義国家とは言い難いと見下してはいないでしょうか。

感想文紹介
  昭和43年当時に看護婦として精神科病棟に勤務していました。精神医学療法が歴史的進歩しない限り、短期入院、短期退院の取り組みなど考えも及びませんでした。最近「精神科病棟をぶっ壊せ」と発言される医者もおられ、現代医療は変化がみられますが、日本における「精神障害者」を取り巻く環境整備は遅れています。

事務局
 日本全国で障害を抱える人たちを長い間、家族でさえ「世間体」邪魔な存在」として「隔離」してきた歴史があります。 「障害者には生きる権利はない」とする殺傷事件も起きました。憲法は全ての人の生きる権利を保障しています。情報が氾濫する現代では誰しもがストレスを溜め、程度の差こそあれ精神の病みは抱えているのではないでしょうか。お互いを認め合い、許し合う共生の国でありたいものです。

2019年1月22日   大村市九条の会 事務局

(掲載日:2019年1月22日)