2022年5月29日開催、大村市九条の会 2022年度・第1回(通算86回)「集い」報告書 |
この間、コロナ禍のために「集い」の開催を控えていましたが、5月29日にプラットおおむらで、約2年半ぶりの「集い」を開催しました。今回の「集い」には22人が参加し、伊藤真弁護士(九条の会世話人)の講演「憲法とは~くらしのなかにいかすために~」の動画を観て、意見交換を行いました。 <講演の概要>
〇ロシアによるウクライナ侵攻からどんな教訓を得るか 〇改憲をめざす自民党の動き 〇憲法改正国民投票法の問題点 〇日本国民は何のために日本国憲法をつくったのか 〇専守防衛の原則が改変されてきている 〇自民党の改憲案を考える 以上の中から2つの項目だけ、要点を紹介します。 「ロシアによるウクライナ侵攻からどのような教訓を得るのか」について伊藤弁護士は、軍備拡大はより強大な軍事力、より強大な核攻撃能力を競うことになること、強大な軍事力が軍事侵攻を防ぐ手立てにならないことを指摘しました。 「日本国民は何のために日本国憲法をつくったのか」については、まず、憲法の根本は一人ひとりを大切にする「個人の尊重」にあると説明されました。そのうえで、戦争は最大の人権侵害であり、平和が人権を下支えするとして、人権保障と戦争放棄を共に立憲主義の目的とした点に日本国憲法の特徴があると指摘されました。そして、日本国民は「日本中に自由と人権をもたらすため、そして政府に2度と戦争をさせないため」に憲法をつくったと強調されました。 ※この講演の動画は、ユーチューブで「憲法共同センター」で検索すれば、いつでも視聴できます。また、この講演の動画以外にも、15~30分程度の学習動画が「憲法共同センター」のホームページから視聴することができますので、興味のあるテーマを探して視聴してみてください。 |
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<意見交換及び感想文より> ビデオ視聴後の意見交換では、「テレビでは『攻められたらどうするのか』と軍事力増強の話ばかり」「軍事費の倍増などと言っているが、倍増すれば世界で3位になる。そういうことが許されるのか」等、軍事力増強論が強まっていることへの危機感が表明されるとともに、「学んだことで力を得た」等の感想が述べられました。 また、終了後に集約された感想文では、「『明日の日本は今日の私達がつくる』と言われたのが心に残りました。平和憲法・9条の大切さが分かりました。どんな理由があっても戦争では解決しないと心から思います」「今の状況をとてもわかりやすく、疑問に思っていることを話してもらえて良かったです。やはり、学習することで自分の意見を他人に訴えることができるのではと思います」等の感想が寄せられました。 |
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(掲載日:2022年6月10日) |