映画「靖国」上映会報告書


2009年2月11日 映画「靖国」上映会報告書

 温かい天気に恵まれた2月11日(水・祭)、ドキュメンタリー映画「靖国」を上映いたしました。建国記念日を祝う行事も企画されていたようですが、昨年来話題に事欠かない映画だっただけに関心も高く410名余の皆様方にご鑑賞いただきました。

 映画「靖国」を観る大村の会実行委員会として厚く御礼申し上げます。 多くの方から感想文をいただきましたが、そのほとんどは「この映画の何処が一般公開されない理由になったのか理解できない」「もっともっと多くの人達に観て貰いたい映画」というものでした。  その他のご意見を以下にまとめてみます。

(1) 「靖国」については百人百様の考え方があるはずで、どれも決して否定できない。それを主張、表現できることは、この国が平和で自由な国だとの証明である。し かし、「参拝の日」が一色に染まった時は我が国の危機だと考える。中国青年の主張は理解できるが他人の言動を妨害するのは好ましくない。「靖国神社」は他人の思いを考え、反省する場であって欲しい。 (71才 男性)

(2)戦争が悪いことは人類皆分かっているはずなのに、各自の思いを遂げるため、欲望を満たすための行為が戦争だろう。人間って何だろう。 (63才 女性)

(3)本当に良い映画を見せていただきました。私の二人の兄と従兄弟も戦死しました。辛く悲しいばかりでした。A級戦犯の合祀は反対です。昭和天皇もそれが原因で参拝を止められたのです。  (83才 女性)

(4)上映を感謝する。「靖国」より「千鳥ヶ淵」が良い。「靖国」の名で「戦争」を美化してはいけない。「戦争責任」の共通認識がない。刀匠から思想性が伝わらなかった。日本刀で殺された人達に対して虐殺の罪を感じた。 (76才 男性)

(5)台湾、中国人で祀られている人の名前は省くべきだと思う。  (41才 男性)

(6)国の為の名の下に、一個人の自由な意思と尊厳を決して奪ってはならないと改めて感じた。 (59才 男性)

(7)上映禁止理由が何処にあるのでしょう。むしろ「靖国」の宣伝になるのではと危惧するぐらいです。 (80才 女性)

(8)「靖国」反対の私からすれば物足りなかった。 (記載なし男性)

(9)中国や世界中に日本のような「靖国神社」があれば反対はないだろう。こんな 良い映画なのに上映に反対する人の気が知れない。 (81才 男性)  

(10)戦争の話、靖国の話は父に聞いておりました。昭和天皇様の役割がいかに大変だったかと思います。戦争がないように祈りたい。今の幸せは靖国にいる人や周りの人達のお陰だと思いました。 (58才 女性)  

(11)天皇制、靖国神社が日本の政治、国民の心にどう影響を与えているかが理解できる映画だった。外国人だから作れた映画かも知れない。 (60才 男性)

(12)「靖国」は日本刀だったのですね。家族に返してくれという願いが、遺族のものではなく国家のものだと納得させようとする場面が印象に残りました。 画面が揺れてめまいが強くなって困りました。 (67才 女性)  

(13)お世話ありがとうございました。期待して参加しました。映像が暗く伝達手段としてどうかと思いました。戦争体験のせいでしょうか途中から耐えられなくなりましたが、意義ある作品でした。 (72才 男性)
            
文責:映画「靖国」を観る大村の会 代表 谷川成昭


(掲載日:2009年2月17日)