憲法改正および憲法に深く係わる報道 (2013年4月分) |
掲載日:2013年5月5日 |
憲法改正および憲法に深く係わる報道(2013年4月分) <参考資料> |
1 憲法改正の動きについて |
9条改定を念頭に:石破自民幹事長は96条を変えることは9条改定直結を念頭において欲しい。(4/13) 参院選を通じて「改憲リアルに」:首相は19日の日本記者クラブの会見で、「憲法96条(改正論)に入る意味について議論が起き、憲法改正のリアリティ(現実味)に近づける」と語り、7月の参院選で憲法改正を争点化する考えを示した。(4/19) 自民党 新防衛大綱提言案:自民党の安全保障調査会・国防部会は新防衛大綱で、憲法9条改正し「集団的自衛権」を明記することや、集団的自衛権行使の手続きを定めた国家安全保障法の制定、日本版NSC(国家安全保障会議)の設立にも言及。(4/24) **産経新聞の見出し「変では?」 産経新聞23日付け「見出し」には憲法改正に「賛成」の人は61.3%にのぼり、「反対」の26.4% を大きく上回ったと書き、本文では「ただ、96条を改正し、発議条件を衆参両院で・・・を「過半数」 に緩めることに44.7%が「反対」で、「賛成」(42.1%)をやや上回ったと記されている。 更に念の入ったことに、アンケート調査の結果を円グラフにしたものが3つ添えられているのだが、「憲法 改正に賛成しますか」との結果グラフは最上段にあるのに、「96条の改正について」の賛否を示す結果グラ フは何故かないのである。 「憲法96条改正 参院選前の提出を進めよ」と安倍政権を応援してきた経緯を考慮しても酷すぎないか。 **「核の不使用」に日本賛同せず 日本政府はスイスなど70ヶ国以上が支持した核兵器の非人道政性を指摘した共同声明に賛同しないと表明。その理由として「いかなる状況下でも核兵器が二度と使われないことは人類生存の利益」との表現が、 日本の安保政策と現時点では一致しないとの判断によるとする。(4/24) |
2 安倍カラー再び。教育の国家統制 全分野で |
(1)教科書検定に首相不満を示す。2006年、自らの一次内閣の時に教育基本法が改正され、「日本の伝統と文化を尊重」「愛国心、郷土」などが盛り込まれたが、「検定官自身にその認識がないのではないか。初等・中等の段階で、日本人としての誇りや自信を持つことが基本だ」と答弁。(10日:予算委員会) (2)「ふるさとづくり有識者会議」 郷土愛や愛国心の育て方を話し合う「ふるさとづくり有識者会議」の初会合を開き、冒頭で「日本人は生まれ育った地を愛し、公共の精神や道徳心を養ってきた。ふるさとをどう守っていくか考えてほしい」と挨拶した。(4/11) (3)安倍政権が掲げる「教育再生」の狙いと危険性を明らかしようとシンポジウム。 教科書制度では、学習指導要領と検定基準をより詳細なものとして、文部科学相が「共通に記載すべき事柄」を指定できるようにするなど、事実上の国定教科書を目指していると分析。(4/12) (4)竹富町教育委員会に八重山地採択地区協議会の「答申」に従い育鵬社版の中学公民教科書の採用を「指導」する文科省に対し、「答申は各教委の採択を拘束しない」との反論を公表。(4/15) |
上記以外の重要ニュース (1) 4・28 国民集会を開催:政府主催の「主権回復の日」に抗議。「真の主権回復」の集会開催。(4/5) (2) 日米嘉手納以南の「統合計画」合意:普天間返還「22年度以降」。ただし「辺野古」に移設が条件。(4/5) (3) 公明、96条改正に慎重:党憲法調査会、96条の先行論にクギをさすなど慎重な姿勢の発言が続く。(4/5) (4) 朝鮮学校に防犯ブザー配布中止:東京都町田市で子どもの安全を「北朝鮮情勢」などを理由に中止。(4/5) *町田市教育委員会は8日、朝鮮学校に謝罪し防犯ブザー配布中止を撤回する。(4/8) (5) 北朝鮮ミサイル破壊命令:北朝鮮の予告のない発射を警戒し破壊措置命令を出すことを決定。(4/7) *日米韓はイージス艦(日2 米3 韓2)7隻を展開。海上自衛隊はイージス艦を日本海に展開。(4/9) (6) 福島原発事故収束していない:規制委の新基準が「新たな安全神話」と元国会事故調委員が批判。(4/8) (7) 再稼働ありきの新基準:活断層あってもOK。重要施設の5年義務を付けないなど「抜け穴」あり。(4/10) (8) 武器展示は銃刀法違反:市民グループが駐屯地における武器展示で元防衛相らを刑事告発。(4/10) (9) 再稼働 半数は当面困難:原発規制基準案 事故対策を強化。川内・伊方は早期か。(4/10) (10) グアム移転計上わずか:米国防省が議会に提出した予算は約85億円。移転20年完了現実性なし。(4/10) (11) これでいいのか大手メディア:安倍首相と大手メディア幹部との会食2〜3時間に及ぶ。(4/11) (12) 新潟1区でも違憲判決:一票の格差の下での選挙を「違憲」とするも「選挙結果は有効」との判決。(4/12) (13) 秘密保全法制化を明言:衆院予算委員会で「極めて重要な課題だ。早期に国会に提出を」と述べる。(4/16) (14) 首相 靖国神社に真榊奉納:07年に続き2度目。麻生副総理は参拝。侵略正当化の行為。(4/21) (15) 核燃料サイクル 机上の空論:MOX燃料は高効率期待できず。「つくったから動かす」は無責任。(4/22) *プルサーマル:ウランとプルトニウムとの混合物(MOX)燃料を既存の原子炉で使用する方法。 (16) 歴史認識で日米関係に影:首相の「侵略の定義は国際的に定まっていない」などの歴史認識に関する発言が 米メディアで批判されるなど日米関係に悪影響。(4/28) (17) 4・28 すれ違い:政府「主権回復の日」式典。沖縄「屈辱の日」大会。「天皇陛下万歳」の声も挙がる。地元沖縄県知事に代わり副知事が出席。地元国会議員半数の5人が出席。(4/28) (18) 靖国参拝と首相発言糾弾:韓国国会は麻生副総理ら閣僚の靖国参拝と首相の歴史認識をめぐる発言を糾弾する決議を賛成238票、棄権1票で採択。(4/29) |
2013年5月5日 大村市九条の会 事務局 |