憲法改正および憲法に深く係わる報道 (2013年5月分) |
掲載日:2013年6月10日 |
憲法改正および憲法に深く係わる報道(2013年5月分) <参考資料> |
1 立憲主義 |
各関係者の意見(詳細は5月4日付け 朝日新聞1,2面を参照下さい) (1)小林節慶応大学教授:権力者は常に堕落する危険があり、歴史の曲がり角で国民が深く納得した憲法で権力を抑えるというのが立憲主義。憲法は簡単に改正できないようになっている。 (2)山口公明党代表(弁護士):憲法の大事な性格を考えれば高いハードルを保っていくことが必要だ。 (3)船田元・党憲法改正推進本部長代行:過半数では一般の法律の採決と変わらない。憲法は最高法規。96条だけ先行して憲法改正や国民投票をやってよいのか。 改正のための改正と国民に警戒感が出る。 |
2 歴史発言の一部(要旨) |
(1)安倍首相:(村山談話を)そのまま継承しているわけではない。(4/22) :侵略の定義は学問的に様々な議論がある。(5/8) :上記4月22日の発言を「政権としては全体として受け継いでいく」と修正。(5/15) (2)高市自民党政調会長:侵略という文言を入れている村山談話は私自身しっくりきていない。(5/12) :ここで(靖国参拝を)やめたら終わりだ。(5/12) (3)橋下維新の会共同代表:慰安婦制度、必要だった。(5/13) (4)石原維新の会共同代表:軍と売春っていうのはつきもので、歴史の原理みたいなもの。(5/14) :「侵略と規定することは自虐でしかない」と橋下氏の発言を批判。(5/17) (5)西村真吾維新の会衆議院議員:韓国人の売春婦はまだうようよいる。(5/17) (6)古賀自民元幹事長:96条改憲やるべきでない。憲法は国の最高法規。他の法規を扱う基準と違うのは 当然。中でも「平和主義は世界遺産に匹敵する」(5/31) |
上記以外の重要ニュース (1) 早期改憲の大合唱:新憲法制定議員同盟が「新しい憲法を制定する推進大会」を開催。(4/30) (2) 96条改正を参院選公約に:安倍首相は訪問先のサウジアラビアのジッダで表明。(5/1) (3) 96条改憲「反対」54%:朝日新聞世論調査によると9条についても反対が52%と賛成を上回る。(5/2) (4) 72年沖縄に「枯れ葉剤」:ベトナム戦争で使用された枯れ葉剤が本土復帰前に沖縄に持ち込まれていたことが米軍の公文書や沖縄住民の証言で明らかになった。米政府は否定。(5/9) (5) オスプレイの追加配置:4月29日の日米防衛相会議で今の夏に12機を追加配備することを確認。(5/9) (6) 核廃絶不賛同を平和宣言で非難:長崎市長は8月9日の平和式典で「理不尽さを訴える」と述べる。(5/11) (7) もんじゅ無期限停止命令:原子力規制委員会は日本原子力研究開発機構に対し、内規に違反し一万個近い器機 の点検を怠っていたとして、全面的な見直しまで運転を認めない。(5/13) (8) 一般市民も監視対象:自衛隊情報保全隊による国民監視の差し止め訴訟で元隊長認める。(5/13) (9) 公明党「平和主義堅持」:参院選公約のもとになる「重点政策」で「平和の党」としての立場を強調。(5/14) (10) 自民党は99条改正を主張:衆院憲法調査会で国民にも「憲法擁護義務」を広げるよう主張。(5/16) (11) 自衛隊に「海兵隊機能」:自民党は「防衛大綱」見直し提言案の中で「水陸両用部隊」の創設を提案。(5/17) (12) 集団的自衛権について「日本は楽観的」:来日中の米海軍トップのトリナート大将が講演で表明。(5/21) (13) 研究者が「96条の会」立ち上げ:憲法や政治などの研究者が立場の違いを超え「改憲反対」で結集。(5/23) (14) 共通番号法 成立:給料・医療費・失業給付など個人情報93項目を管理。2015年秋ころ施行。(5/24) (15) 参院選7月21日投開票:自公の党首会談で6月26日までの通常国会の「会期延長せず」を確認。(5/24) (16) 成年被後見人に選挙権:公職選挙法改正案が参議院で全会一致で可決、成立。夏の参院選から回復。(5/27) (17) 道徳の教科化 課題は:教育再生実行会議が「いじめ」対策として提言、検討が始まる。(5/29) (18) インドへの原発輸出に道筋:核不拡散条約(NPT)不参加の核保有国との原子力協定は初めて。(5/29) (19) 0増5減 衆院再可決へ:与野党の対立解消の見通しが立たないと判断。一票の格差は縮まらず。(5/30 |
2013年6月10日 大村市九条の会 事務局 |