2013年6月16日開催、2013年度・第2回(通算50回)「集い」報告書


2013年6月16日開催、2013年度・第2回(通算50回)「集い」報告書
  梅雨時の開催とあって天候が気掛かりでしたが幸いにも杞憂に終わりました。 参院選を目前にした今回の「集い」には50名余の方々にご参加いただきを喜んでおります。

 世界に向けて平和を誓う現憲法は日本が誇るべきものです。その憲法に向けられた心ない政治家の根拠なき虚言、暴言に誘導された改悪への世論作りを許してはなりません。

 更に憂うべきは「慰安婦」問題に象徴される皇国史観に根ざす歴史認識発言や自民党政調会長の原発再稼働ありきの想いを込めた「福島原発事故で死者が出ている状態ではない」との発言が相次ぐことです。 そうした現状に危機感を抱く参加者の皆様は熱心に冨塚先生の話に耳を傾けておられました。

  講師の冨塚明先生の講演は90分に及び、ご用意いただいた下記の資料に盛り込まれた 内容をスクリーンに映し出して分かりやすく説明いただきました。

 「演題: 〜改憲策動の背後に潜むもの〜」
 (1) 改憲の正当性は?
 (2) 自民党「新憲法」がめざすもの
 (3) 国連憲章と集団的「自衛権」
 (4) 米国発の九条改憲策動
 (5) 進む自衛隊の軍隊化
 (6) いまこそ輝け *日本国憲法

  尚、(1)〜(6)の説明用に計26項目の詳しい資料が添えての講演でした。

  講演後の質疑応答では、警察予備隊発足に繋がる背景や日米安保条約、今後の憲法改悪に向けた予想される動きについて等々の質問に丁寧にお答えいただきました。

参加者の感想文(同様な内容はまとめました。また原文のままでないことをご了承下さい。)
(1)あの忌まわしい歴史を繰り返すのかとの不安が日増しに強くなり、安倍政権の動きに恐ろしさを感じます。
(2)マスコミで知ることのできない情報を沢山聞けて参考になりました。日本の将来については危機感を持っていたが、講演を聞いて改悪させてはいけないと強く感じた。

(3)やっと恵まれた孫を戦争に取られないよう学習と護憲運動は「ババー」の義務だと実感しました。
(4)もっと多くの人に参加して欲しい。特に若い人達の参加が少ないのは何故でしょうか。以前、大宅壮一氏の「マスコミ、コマーシャルの影響で馬鹿になる(一億総白痴化)」の予想的中なのでしょうか。

(5)「押しつけ憲法」「時代に合わない」などと言う政治家の言葉がいかに間違っているか良く分かりました。首相や石原氏の考え方の過剰報道に腹が立ちます。
(6)マスコミが報道しない内容を知ることができ、恐い想いです。

(7)憲法は権力をしばるためにある。それを変えようとする権力側の魂胆が分かった。
(8)国民は誤魔化され、騙されて最悪の方向へ突き進むのか。心配です。そうした間違った解釈で自衛隊がアメリカ軍と活動しているのだと分かりました。

事務局より
 若い人の参加については長い間の懸案です。まずは会員さまお一人お一人が成人されたお子様、お孫さんを「集い」へお誘いいただき、若い人への拡がりの拠点になるようご協力願えれば幸いです。改憲阻止は私たちの責任です。参加いただいた皆様によって平和憲法の危機的状況が周りに拡がる ことを期待しています。今後とも「会」へのご支援を宜しくお願い致します。 


(掲載日:2013年6月20日)