休  憩  室


五島・福江俳句会からの投稿作品その31


春浅し顎(あぎと)うづむる露天の湯 作:坂口 進
腕まくる力士の声や鬼は外 作:畦倉 肇
倒木を潜る杣人花きぶし 作:川端 とみ子
うめにほふ全校生徒十五人 作:坂口 進
鍬入れの幣(ぬさ)を埋め込む春の土 作:筑田 俊夫
指揮棒のうねり佳境に春の宵 作:澤本 喜代子
洞窟に読経の響く春祭り 作:白石 笑子
一合の枡のゆらめき白魚売 作:坂口 進
ビニールのひもの垂れをり烏の巣 作:植木 滋子
子の二人増えて転任島の春 作:澤本 喜代子
海底の武蔵に届けサクラサク 作:坂口 進
山菜の灰汁(あく)染みにけり昭和の日 作:川野 耐子
花は葉に戒名長き藩主の碑 作:澤本 喜代子
〆鯖に戻るさみどり春の宵 作:筑田 俊夫
                                                     
                                                     
外堀公園
                                                     
堂崎
六角井戸
 
 
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